内容説明
「いいえ」は言わない―北陸新幹線開業、デスティネーションキャンペーンで年間30万人が訪れる加賀屋グループ。世界に誇るサービスはいかにして生まれたか。女将の半生とともに振り返る。
目次
第1章 「いいえ」は言わない~加賀屋流サービスの原点
第2章 加賀屋と私を鍛えた3つのこと
第3章 女性がかがやく2つの仕掛け
第4章 おもてなしのエンジン 客室係の育て方
第5章 私の半生
第6章 これからの加賀屋~次代に望むこと
著者等紹介
小田真弓[オダマユミ]
株式会社加賀屋女将。1938年東京生まれ。61年立教大学文学部卒業後、加賀屋の小田禎彦前会長(現相談役)と結婚し、62年に加賀屋に入社。63年同社取締役、79年に常務取締役就任。女将として現在に至る。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で35年連続一位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
37
写真はモノクロ、カラー両刀使い。和倉温泉は、湯が湧く浦、湧浦と呼称(20頁)。お客様には、いいえ、できません、とは言わないこと(27頁)。政治、宗教、身体的特徴に触れるのはタブー(18頁)。07年3月25日9時42分、能登半島地震では、120名ほどお客様がおられた。40分後に安否確認が終わったという(89頁)。加賀屋のサービスの定義:プロとして訓練された社員が給料をいただいて、お客様のために正確にお役に立って、お客様から感激と満足感を引き出すこと(168頁)。2016/05/22
メタボン
26
☆☆☆☆ 女将の謙虚な姿勢、徹底的なおもてなしへのこだわり、マニュアルにはない個性など、ビジネスに欠かすことのできない「人間力」を教わった気がする。加賀屋は一度だけ泊まったことがあるが、まさしく夢のような贅沢で非日常的な空間だった。そのほか心に響いたことは、「いいえ」「できません」は言わない、ほめると同時に「ありがとう」と感謝、感情的に叱らないなど。真弓さんも立派だが、その先代の女将の孝さんも更に立派な方だ。2015/12/15
かおり
24
先週、加賀屋・・・が見える近くのホテルに泊まったので読んでみました😆やっぱり、やっぱり、「人」なんですよね。ちなみに、私の宿泊したホテルは、やっぱり加賀屋が見えただけ···のホテルでした😅2020/11/05
y_u
5
能登七尾にある加賀屋は、プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で、35年間連続日本一に輝く。本著では、女将である小田真弓さんが、「おもてなし」の神髄を記しており、いかにしてお客様のみならず客室係の満足度を高めることができるかを説いている。お客様に対しては、副題の通り「笑顔で気働き」をモットーに、徹底したお客様サービスを実践している一方、それを実行する客室係が働きやすい環境も徹底して整備している。女将の器量の大きさもすごいものを感じたが、この徹底したサービスや取り組みに感服し、私自身の襟を正された思いである。2015/11/29
ナマヴ
1
マニュアルさえ守っていても、お客様からは感激はされない。 各自従業員が自発的に、能動的にお客様のために動かなければ、感動は生まれない。 学びました。2018/08/22