内容説明
コムトラックスで「機械の見える化」を実現し、無人ダンプトラックに続くドローン、ICT建機で「施工の見える化」に挑む。競争力にさらなる磨きをかけるダントツ発想の原点を語る
目次
序章 ダントツの強みを磨け
第1章 ICTで進化する製造業
第2章 ピンチをチャンスに
第3章 日本企業の強さと弱さ
第4章 稼ぐ力を取り戻せ
第5章 生い立ち
第6章 コマツの教訓とこれからの日本
著者等紹介
坂根正弘[サカネマサヒロ]
コマツ(株式会社小松製作所)相談役。1941年生まれ。島根県出身。63年大阪市立大学工学部卒業後、コマツに入社し、粟津・大阪工場でブルドーザーの設計を行う。71年品質管理課、81年小松アメリカ・サービス部等の勤務を経て89年取締役。90年小松ドレッサーカンパニー(現コマツアメリカ)社長、94年常務取締役、97年専務取締役、99年代表取締役副社長、2001年代表取締役社長就任。就任直後、創業以来初の赤字に直面するが、構造改革を断行し、翌期にはV字回復を達成。2007年代表取締役会長、13年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
63
ちまたで噂のKOMTRAX(コマツのICT=情報通信技術)について知りたくて、読んでみた。現場の熟練オペレーターの存在を否定する技術ではないと、おっしゃるが果たしてどうなんだろう?まともなICTは「血の雨を降らせる技術」とおっしゃる方もいらっしゃいます。新しい技術は、いつの時代でも「ラッダイト運動」を引き起こしますからね〜http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65798933.html2017/02/01
Naota_t
4
★3.4/坂根正弘氏の本を読むのは5冊目。本書は、29回連載された「私の履歴書」をまとめたもの。一番読みやすく、情報量も一番多かった。彼が強調しているのは、限られた経営資源を有効に使って企業価値を上げること、強みを磨くことに集中しダントツを目指すこと。それは選択と集中、ポジショニングであり、どの企業でも参考になる内容だ。坂根氏の体験に基づいているため説得力がある。コマツがコロナ禍にロシアで事業継続を宣言した理由が歴史から理解できた。また、コムトラックスのきっかけが"たまごっち"とは本書が初出ではないか?2023/09/18
モビエイト
2
日経の『私の履歴書』幼い頃からの話があり興味深く読む事ができました。ICT建機の事は初めて知りましたが、すごいシステムだと思いました2016/01/17
あやぴょん
1
とても読みやすかったです。ダントツという言葉、いい響きでした。2019/06/04
みんみ
1
ダントツの強みを磨け 経営者には言葉力が不可欠だ 攻撃は最大の防御なり 知行合一 アメリカ流の経営という異なるレンズを通すことで、立体的に把握する 初めに、何を犠牲にするか決める 直接説明する 人は「見える化」されると自ら動く 強みを磨くことに集中、自前主義と平均点主義から脱却し、ダントツを目指すこと2016/03/11