内容説明
チームDeNAは、なにもそこまでフルコースで全部やらかさなくても、と思うような失敗の連続を、ひとつひとつ血や肉としてDeNAの強さに結びつけていった。とてもまっすぐで、一生懸命で、馬力と学習能力に富む素人集団だった。創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。
目次
第1章 立ち上げ
第2章 生い立ち
第3章 金策
第4章 モバイルシフト
第5章 ソーシャルゲーム
第6章 退任
第7章 人と組織
第8章 これから
著者等紹介
南場智子[ナンバトモコ]
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)ファウンダー。新潟市生まれ。津田塾大学卒業後、1986年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得、96年マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。99年同社を退社してDeNAを設立、代表取締役社長に就任。2005年東証マザーズ上場を果たす(07年東証第一部に指定替え)。11年病気療養中の夫の看病に力を注ぐため、代表取締役社長兼CEOを退任、代表権のない取締役となる。03年内閣IT戦略本部員、04年規制改革・民間開放推進会議委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
110
著者は株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)創設者で元CEOの南場智子さん。DeNAの創業からこれまで、そしてこれからについてを赤裸々に綴った2013年発刊の本。「ビッダーズ」「モバイルオークション」「モバゲー」「怪盗ロワイヤル」と時代を牽引してきたDeNA。創業当時のベンチャー時代の泥臭い裏話から事業拡大に至るまで描かれていて面白い内容でした。経営コンサルタントとしての南場さんの考え方も勉強になりました。2024/06/03
あすなろ
97
【学習】正直、DeNA社が行っている事業内容は、興味なく惹かれない。が、後半の人と組織の章が興味深い。筆者が人材が第一と考える自論がある。良いと思う人材の複製を増やしたと思うことから述べられる。人材の質に拘る。特にコンサル出身者が起業家となる懸念についての言及は興味深い。完全情報を料理するコンサルに比し、不完全情報を料理する起業。潤沢な資金繰り企業と付き合う金銭感覚のコンサルに比し、資金繰り苦しい起業。これは、自分の経験や採用に携わった経験から、人材採用にも同じことが言えると共感。2016/06/10
Willie the Wildcat
55
真摯な姿勢と行動力が、著者の人望の根底。1つ1つの失敗を糧として前進!判断・決断したらぶれず、任せる基本姿勢。モバゲーCMで口出ししたのはご愛嬌か。(笑)提案する側から実行する側への移行過程の苦悩・考察も興味深い。一方、モバゲー問題、公取委立ち入り調査など、全般的に一歩踏み込んだ説明に欠けた印象。特に、何故発生したかが起業家・経営者の観点で知りたかったなぁ。球団経営など、今後も新境地での更なる活躍を期待!2015/03/24
Kawai Hideki
54
面白かった。起業のきっかけになったオークションサービスは、外注していたシステムが全然できてなかったり、参入のタイミングでYahooに先を越されたりと、散々な結果。それでも、モバイルオークションで一番になったり、ショッピングサービスで黒字化を達成したりと、巻き返しが素晴らしい。「正しい選択を行う」ことよりも、「選択した結果を正しい方向に持っていく」ように力を尽くす事が大事なのだ。あと、創業期にいろんな人たちが、押しかけてきて社員になり、その後の成長の礎を作っていくのも、非常にドラマチックだなあと思った。2013/09/18
vinlandmbit
52
古本屋で購入。当然存在は知っていましたが手に取る機会なくこの機に読了。DeNA 設立当初から代表的企業となるまでの経緯や苦労/苦悩などを、南場社長自ら飾らない言葉で書かれており、何か不思議と気負いすぎず頑張ろうと思いました。2019/10/19