さらば国策産業―「電力改革」450日の迷走と失われた60年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532318406
  • NDC分類 540.921
  • Cコード C3034

内容説明

我々はいつまで「失敗」や「挫折」を繰り返すのか?原発事故後の徹底取材から切り込む、日本の活性化を阻む「病巣」。

目次

序章 「変わらない」という損失
第1章 止められない「エネルギー戦略転換」(「電力改革」が日本を変える;「3.11」で変わった「常識」と「非常識」 ほか)
第2章 失われた「電本主義」の合理性(1カ月で吹き飛んだ東電の信用力;「免責」か「徹底抗戦」か ほか)
第3章 なぜ「国策」を誤ったのか(湯川秀樹博士の警告;「国難」原発事故を招いた最も聡明な人々 ほか)
第4章 「民営電力」の永き眠り(「電力王」福沢桃介;5大電力の時代 ほか)

著者等紹介

安西巧[アンザイタクミ]
1959年福岡県生まれ。83年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日本経済新聞社入社。札幌支社報道課、東京本社編集局産業部、大阪本社編集局経済部で企業、金融機関を取材。97年東京本社編集局産業部次長、2005年から東京本社編集局産業部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

2
我々はしっかりした日々を送っていると思っているが、実は思いの外もろい綱渡りをしているのではないだろうかと感じた。2022/03/24

Takumi Ishikawa

2
「変わる」のか「変わらない」のかー。 これは福島原発事故が我々に突きつけた命題である。 「3.11」を契機に最も大胆かつ迅速に変わらなければならないのは、『電力業界』であることは言うまでもない。それが福島原発事故から一年半を経てもなお、新たなエネルギー政策の目鼻がつかない状況は危機的である… 「変わらない」ことでこの先どのような未来図を描けるというのだろうか?2013/01/02

Hiroki Nishizumi

1
実に読み応えのある本だった。改めて原発技術の発展途上性と原発ムラの非社会性が良く分かった気がする。このような本がもっと世に出て欲しい。2013/02/12

kozawa

0
「原子力ムラ批判」系のスタンス。そういう本を読みたいのならこの本はきっとアリなんだろうけど。 2013/03/09

nox

0
日本大震災による福島原発事故。この未曾有の災害に電力業界の問題が次々と浮き彫りになったのを認識させられた。既得権益の腐りっぷりは私も理解しているが、電力業界という超巨大産業となるとその影響も凄まじいものがある。戦後から一切変わってこなかった産業構造だが、これに問題があることはわかる。時代の変遷というものがあるのだから、昭和の構造で通用するはずもない。問題の一つである「もんじゅ」は2017年に廃炉が決まったらしいが、令和の世になって電力産業がどのように変わったのか、調べてみる必要があるだろう。2022/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5397716
  • ご注意事項