内容説明
1999年、奥田碩社長の「F1はどうだ?」のひと言から始まったトヨタのF1チャレンジ。紆余曲折を経ながらも高性能のクルマの開発に成功、優秀なドライバーも育ち「表彰台の中央」まであと一歩、「来シーズンこそは優勝」を確信する現場の思いとは裏腹に、リーマン・ショック後の世界的不況のなか「継続」か「撤退」かに悩む本社。そして2009年、豊田章男社長による「最後の決断」。世界のモータースポーツを知る筆者が、国内外のキーマンたちに直接取材。プロジェクトに携わった人々の汗や涙や笑い、巨大自動車メーカーが取り組んでも手に負えなかったF1という世界の魅力と闇、そして結果的にトヨタがそのF1から学んだことは何かを描き出す。
目次
撤退への跫音
「F1はどうだ?」
モータースポーツ推進室
TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)
技術開発と実戦準備
実戦開始
それからの闘い
F1撤退
スピリット・オブ・トヨタ
自動車メーカーのF1〔ほか〕
著者等紹介
赤井邦彦[アカイクニヒコ]
ジャーナリスト。1951年生まれ。出版社勤務を経て76年、フリーに。F1を中心とするモータースポーツ関連では第一人者。大手自動車メーカーの海外PR活動やF1事業、外国法人の日本事業などへの助言活動も行う。自動車雑誌、東京中日スポーツにてコラムも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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