内容説明
「全国」から「地域」へ、「総合」から「専門」へ、「画一性」から「個性」へ、「量」から「質」へ、「無難」から「本物」へ、「効率性」から「感性」へ―時代のトレンドは、小さな企業に吹く追い風。3つの力「ほんもの力」「きずな力」「コミュニケーション力」でチャンスをつかみとれ。
目次
第1章 マーケティング的発想とは何か
第2章 小さいことは、いいことだ
第3章 「小さな店にひかれる人々」を狙え
第4章 「ほんもの力(A)」を高める
第5章 「きずな力(B)」を高める
第6章 「コミュニケーション力(C)」を高める
第7章 小規模を「チカラ」に変えるために
著者等紹介
岩崎邦彦[イワサキクニヒコ]
1964年生まれ。静岡県立大学経営情報学部教授・地域経営研究センター長。上智大学経済学部卒業、上智大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。国民金融公庫、東京都庁、長崎大学経済学部助教授などを経て現職。専攻はマーケティング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
20
中小企業のためのマーケティング本。小さな企業において、いろいろありますは選ばれず、その専門分野に特化してビジネス、マーケティングやっていくことが重要。2017/06/10
Yuichi Tomita
5
ずばり同じ著者の「スモールビジネス・マーケティング」とほとんど同じ。小売やサービス業、専門店を念頭に、小企業はその小ささを活かせという。そのためには、ほんもの力、きずな力、コミュニケーション力を高める必要があるとのこと。 平易でわかりやすい。 その前提として経営者の意識(やる気)の問題があるという指摘は、著者の実務経験から来る言葉かと思う。2021/10/13
わわわべ
4
都度調査結果に基づいて話が進むので説得力がある。量→質、総合→専門、画一性→個性、無難→本物、効率性→感性、全国→地域。求められるのは平均化した大企業ではなく個性的な小さな会社。商品を引き算し、認識されやすい個性をつくる(マーライオン効果)。10割違う必要はない、2割の個性化があればいい。知覚品質を上げる、五感に訴える、物語性の付加、希少性を高める。価格感応度を高めない。値引きよりおまけ。ポイントカードとリピート率に関連はない。販売員の名前をアドバイザーに変える。苦情を伝えた顧客の7割がリピーター。2017/08/17
真夏みのり
2
これからは総合店よりも専門店。メニューを増やすのではなく、減らすこと。新しいお客さんのためのメニューではなく、今いるお客さんをより満足させる方向。 2012/05/11
うめもも☆さくら
2
アンケートって無意識にでも自分をよくみせるところがあるので、例えば小さなお店にひかれる人は低価格志向ではないというところなど、実際のところどういう行動を取るのかなと考えたりして。どうせなら、こういうアンケートの作り方もちゃんと知りたいと思いました。また小さい会社としても、ヒントにできそうなことが多かったです。「小さい会社に追い風が吹いているが、それは小さければいいということじゃない。帆をあげて追い風をうけよう」という意味のことがありましたが、前向きになれる言葉でした。2012/04/28