内容説明
イズミ、ヨークベニマル、セブン‐イレブン・ジャパン、コメリ、ニトリ、ヤマダ電機、ユニクロ、大丸、湖南平和堂―。持続的競争優位性の源を、流通研究の第一人者を中心に徹底究明。縮減する市場で、なぜこの会社は生き生きと伸びているのか。―関係者注目の最新研究プロジェクトの成果を一挙公開。
目次
序章 流通パラダイムの転換
第1章 イズミ:地域密着型経営の徹底
第2章 ヨークベニマル:全員参加型の店舗実行能力
第3章 セブン‐イレブン・ジャパン:単品管理に基づく連続的な業務革新
第4章 コメリ:独自業態の開発・展開
第5章 ニトリ:製・販・配統合型バリューチェーンの構築
第6章 ヤマダ電機:機動的な出店戦略と後発の優位性
第7章 ファーストリテイリング:「スーパーセグメント」を深耕する商品調達ネットワーク
第8章 大丸松坂屋百貨店:店舗運営改革
第9章 湖南平和堂:現地市場への適応化
終章 事例研究のまとめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりの
10
事例がよく分析されていて面白かった。成功例を見るのは面白いが、いざやってみるのはとても難しいと思う。2018/02/07
牧神の午後
4
他社からベンチマークされる「強い」小売業のどこか「強い」のかの省察。業態からまんべんなくチョイスしているのでセブンやヨーク、ヤマダといったメジャーどころに加え、コメリやニトリといった知る人ぞ知るといぶし銀企業も取り上げられているので非常に参考になった。ただ、強さの源泉として独自四條戦略もよくよくみると業務の強さが相まっているように思える。やっぱり「ストーリー」があるのだなぁ、と嘆息。2014/02/25
メルセ・ひすい
2
15-106 科研費による研究19330093発表の義務付けあり!矢作氏の言う「底力」とは=外から見ても、必ずしもよくわからないが、普段から組織内部にあって競争力を支え、いざっっというときにはよりどころとなるという意味合いで「組織能力」を分かりやすく表現する言葉?だそうです? イズミ、ヨークベニマル、ニトリ、ファーストリテイリング、セブン-イレブン・ジャパン、ヤマダ電機、ユニクロ、コメリ、大丸…。縮減する市場で、なぜこの会社は生き生きと伸びているのか。持続的競争優位性の源を流通研究の第一人者を中心に究明。2011/12/26
NN
1
日本を代表する小売業9社のの成り立ちと、強さを生み出す組織能力をまとめた本。 様々な企業の強さの源泉を俯瞰でき、かつそれらに共通する事項を最後にまとめていたので学ぶべき点も多かった。 ざっくりと概観を知るには良い本であると思う。2015/02/16
koji
1
金融機関で若手、中堅の法人営業担当に小売業のテキストとして薦めました。著者も言うように、ものづくりでは藤本隆宏の先行研究がありますが、流通・サービス業のミクロ流通行動分析は確かに緒に就いたばかりと言えるでしょう。これは研究者が遅れていたわけではなく、失われた20年の中でグローバルに通用する進化した小売業が発生したことが要因でしょう。ベストプラクティス企業の最大公約数は、①業務システム革新、②小売り事業システムの構築、③チェーンストア経営の確立、④店舗数、⑤幅の広い能力形成、⑥現場重視の企業文化の確立です。2011/12/15
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