内容説明
水危機は解消できる!下水から生まれた飲料水、工場排水を使った野菜栽培など限りある水を守る国や企業、市民の新たな取り組みを紹介。
目次
1 森の章―水源の森は大丈夫か
2 中国の章―教育で水を守れ
3 都市の章―1億6000万トンの雨水を生かせ
4 ダムの章―水田や河川でも治水はできる
5 水道の章―公営から民間委託へ
6 水ビジネスの章―世界の水メジャーVS日本企業
7 国家の章―ニューウオーターとブルーニュディール
8 エネルギーの章―Food,Energy,Waterで考える
9 テクノロジーの章―不足・衛生・貧困問題をローテクで解決
10 市民の章―自分の水は自分で守る
著者等紹介
橋本淳司[ハシモトジュンジ]
著述家、アクアスフィア代表、日本水フォーラム節水リーダー。1967年群馬県館林市生まれ。1990年学習院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。以後、各地の水問題を取材し、水を主たるテーマに執筆活動を行う。また、国内の大学、高校、小中学校などで、水の大切さや世界各地の水事情を伝える出前授業「水の授業」を行い、Think the Earth Projectのソーシャル・アクション「Water Planetみずのがっこう」の副校長、独立行政法人国際協力機構の中国・節水型社会構築プロジェクトにおける普及啓発の専門家なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桃水
4
010/06/14:水問題に関して日本だけでなく世界の状況にも幅広く言及している本。 世界的に水不足が叫ばれる中、日本は現在水に恵まれていて関心が薄いという指摘は心に突き刺されるようでした。2010/06/13
ふみすむ
1
資源に乏しいとされる日本は水が豊富な水資源大国。世界の水事情はもちろん、クリーンエネルギーについても言及されていた。環境問題の常識を知る上で役立った。2011/06/08
読書Beginner
0
世界の水ビジネスについて興味を持ち、現状や課題を理解するために手に取りました。日本企業は高い技術を持ちながらも、販売戦略に活かしきれていないことや、世界には水メジャーなる企業が存在しており、各国でロビー活動を繰り広げながら規模を拡大していることなどが理解できた。また、水ビジネスは廃棄物処理、エネルギー創出、食糧問題と密接な関係にあることも理解しました。2015/11/28
セイタ
0
水利用について、主に日本の視点から書かれた本!文章が読みやすく、内容が薄いためすぐに読めた。具体的な解決策を示し、そのプラスの面を述べる箇所がおおいのだが、マイナス面や問題点はほとんど述べていない。日本の商社が水ビジネスで躍進できるとは思えない。生物浄化法は本当に急速ろ過と同程度の品質の水を作れるのか。内容は浅いが色々な視点から様々な具体例について述べているため、初学者向き。food,energy,waterの頭文字をとって、fewだそうだ(笑)土地という資源さえも呪いとなり、発展遅らせることもある。2014/02/06
結きち
0
日本人クオリティーと外国の文化との間で水をキレイにする技術があるにもかかわらず立ち往生している両者の姿が見えた。世界に通用する考え方は「ローテク」「シンプル」がいいんだと21世紀の課題のように思えた。2012/11/21