感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
23
最初に過去の五つの経営戦略論(戦略計画学派、創発戦略学派、ポジショニング・ビュー、リソース・ベースト・ビュー、ゲーム論的アプローチ)を振り返り、その後三つの思考法(カテゴリー適用法、要因列挙法、メカニズム解明法)に注目して、時間展開、相互作用、ダイナミクスを読み解きます。そして最後に実践となっています。 この中で紹介されていた小倉昌男の「小倉昌男 経営学」、葛西敬之の「未完の『国鉄改革』-巨大組織の崩壊と再生」を早速図書館で予約してみました。 この本自体も結構面白かったです。2020/08/05
多分、器用です
4
結局、どんなフレームワークや理論より、現象や物事の因果関係を論理的に追及する姿勢が大事って話。良書です。2017/05/16
飯田健雄
3
この著作にでてくる「未完の国鉄改革」をもう一度、読んでみたくなった。それにしても、オーバーエクステンションでなんでしょうね?実際、大組織の経営者でも試すのは、難しいかな?2015/05/06
soto
3
おもしろい。経営学の理論の整理、考え方の方法例、実際の事例への適用と分析、の3拍子そろった本。経営学入門にもいい本かもしれない。実務でごちゃごちゃしている経営戦略の世界を整理できるのは学者ならではか。この本にも、モノの見えている人にガイドしてもらうおもしろさがある。ただ、体得するにはやはり時間がかかりそうだ。2010/06/13
Ryo
2
本書は3部構成で、まずはこれまでの経営戦略の考え方を分類し位置関係を明確化する。近年は時間展開•相互作用•ダイナミクスを解明する思考法が重要で、2部では思考法を解説。そして3部で顧客のダイナミクスや声やシナジー、選択の集中、組織暴走などのテーマを元に経営戦略と経営組織の相互作用の問題を議論していく。メカニズム解明法という思考法や、事例の中での考え方の適用の仕方とそれに伴う洞察が深く、本質的な内容が詰まっている。2023/07/22