出版社内容情報
卓越した相場観と少数精鋭のスピード経営を武器に「自分流の経営」で戦い抜いてきた信越化学工業・金川千尋社長の「私の履歴書」を大幅加筆し単行本化。
内容説明
「人ができないことをやらなければ、私が社長である必要はない」12年連続最高益更新、3年連続2桁成長達成―高成長を続ける信越化学工業・金川流経営の原点。
目次
第1章 六高での三年間―私の原点
第2章 失敗した実体験があればこそ
第3章 市場開拓に世界中を飛び回る
第4章 反発押し切り大鉈振るう―国内事業の再建
第5章 経営者としての戦い
第6章 道は自ら開け―私の経営観
著者等紹介
金川千尋[カナガワチヒロ]
信越化学工業株式会社・代表取締役社長。1926年当時日本統治下の朝鮮・大邱生まれ。50年東京大学法学部卒業、極東物産(現三井物産)入社。62年信越化学工業に入社し、70年に海外事業本部長となる。78年塩化ビニール事業の海外子会社、米国シンテック社長に就任、塩ビ事業を世界最大規模に成長させた。90年シンテック社長と兼務で、信越化学工業の代表取締役社長に就任。2007年3月期決算では12期連続で最高益を更新(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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焼きそばん
2
今や化学系の会社の就職偏差値ナンバー1にまで導いたカリスマ経営者で、前から興味がありました。内容は私の履歴書を一部再編集したもので、非常に読みやすい内容でした。その人を人として信じられるか?というベタなでも普遍なことを教えてくれました。ギャンブルや株での失敗が会社の経営にいかされているところが、少し親しみを持てました。2015/12/09
ゆみじ
2
実際に苦労したり、成功したりした人の自伝は読み応えがありました。2010/07/10
K.T
1
日本を代表する優良企業である信越化学の金川社長の自伝。「私の履歴書」を本に再編したもののようで。前半の幼少期の記録はどうでもいいのだけど、信越化学に中途入社(知らなかった。中途でトップまで行くというのはいい会社の証拠だね。)してからの記述はかなり参考になるというか、興味を持って読む事が出来た。人材の育て方や、会社買収に関する考え方、1日の使い方なんかも記述があって面白かった。結局は自分で考えて結果を出すしか無いという当たり前の事を教えてくれた感じ。会社経営に悩む今の自分には丁度いい内容だった。★★★★☆2019/08/15
Taka
1
幼少のころからの反省を綴った自伝。 この種の本では自慢話が続くのが常で、今回もその類であったが、エピソードが特殊で楽しく読めた。 経営書としては、大胆(無茶)なものも多いのでこのやり方についていく部下は大変だと思った。おそらく失敗も多くあるのだろう。 ただ、部下に丸投げするのではなく、役員になっても社長になっても常に自らが先頭に立って困難に立ち向かう姿や、顧客の方を常に向いている点など自分の姿勢を考え直さなければと思う多くの内容があり、読んでよかったと思った。2014/01/29
Daisuke Nakai
1
社長になるかなり以前から、自分で考えて行動している姿はさすがだと感じた。ただ、「経営者は育成できない」と言い切るところなど、必ずしも共感できない考え方もあるかな。2013/04/20