内部統制とは、こういうことだったのか―会社法と金融商品取引法が求めるもの

國廣 正/小澤 徹夫/五味 祐子【著】

日経ＢＰＭ（日本経済新聞出版本部）（2007/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 289p／高さ 19cm
• 商品コード 9784532313173
• NDC分類 336.84
• Cコード C3034

内容説明

会社はシステム構築に多額を費やし、社員は文書化で疲れ果てている。自分のアタマで考える内部統制のための“基本の書”。内部統制パニックから抜けだそう―頭を冷やせ！本当に役に立つ内部統制にする―オーダーメイドの内部統制を！自信の持てる内部統制を実現しよう―ここまでやれば大丈夫！の三つの切り口からアプローチ。

目次

第１章　問題な内部統制
第２章　リスク管理について考える
第３章　内部統制を会社法から考えてみよう
第４章　取締役の内部統制についての責任を理解する
第５章　どこまでやるのか金融商品取引法対応
第６章　物語でみる内部統制の実務

著者等紹介

國廣正［クニヒロタダシ］
弁護士（国広総合法律事務所）。東京大学法学部卒業。内閣府法令遵守対応室法令顧問。専門は、訴訟（金融・会社法・証券取引法分野など）、企業の危機管理（違法行為・不正会計・事故の社内調査、プレス対応、再発防止）、コンプライアンス、コーポレートガバナンス

小澤徹夫［オザワテツオ］
弁護士（東京富士法律事務所）。東京大学法学部中退。専門は、訴訟（会社法・代表訴訟など）、取締役の違法行為の社内調査、企業のコンプライアンス・リスク管理・コーポレートガバナンス体制の構築、コンプライアンス・内部統制などの研修の講師、外部通報窓口など。社外監査役にも就任

五味祐子［ゴミユウコ］
弁護士（国広総合法律事務所）。上智大学法学部卒業。専門は、訴訟（会社法、証券取引法分野など）、競争関係法、消費者関係法、労働法、コンプライアンス・コーポレートガバナンス・リスク管理体制・内部通報制度の整備・運用（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[hisa_NAO]

内部統制って、解りにくいよねー。 なんで、Controlを統制っていう、小難しい日本語にしたのかな。「統制」には、権力により行われる的なニュアンスがあるから、「管理」の方が本来の意味に近い気がするのだが。「内部管理」。ほら、なんか身近になった気がするでしょ。 また、内部統制には広い意味（会社法的）と狭い意味（金融商品取引法的）があってだな。これがまた混乱に輪をかける。 で、こーゆー本を読み漁る事になると…

2022/06/06

[Stevie G]

内部統制について、会社法と金商法との切り口から、平易な説明がなされていて、そもそもの考え方を整理する入門書として、大変読みやすかったです。

2019/12/15

[sayjick]

「会社のリスク管理に役立つ、経営者の/社員全員のための内部統制システムを考えよう！」というかなり前向きな内容。自社の内部統制を見直すときに参考になるかと。

2014/07/29

[The pen is mightier than the sword]

内部統制について10年前に書かれた書籍。書かれた時期はかなり前となるが、内部統制の基本はこの時から大きく変わっておらず、参考になったと思う。この本では内部統制を企業の内部統制担当者とコンプライアンスやリスク管理などの企業法務に強い弁護士が対話し、リスク管理の重要な面や内部統制について会社法と金融商品取引法という面から議論を進めている。経営判断の原則が誤っていたとしても内部統制という観点からは「経営判断の前提としての事実の認識に不注意な誤りがなかったこと」などの状況があれば、内部統制としたは問題はない。94

2017/11/11

[mass]

内部統制とはリスク管理のシステム。リスクは個々の会社で異なるため、内部統制の実体部分はあくまでもオーダーメード。内部統制は経営者による社内のリスク管理であるが、コーポレートガバナンスは経営者に対する牽制という形のリスク管理。取締役は会社に対して善管注意義務を負っているが、経営判断の原則により保護される。が、そのためにはリスクに関する情報収集、分析、検討が不可欠。大和銀行事件の判例。リスク管理は、リスクがゼロにならない現実を直視することから。あってはならないという精神論は新たな危機を招く(名鉄バス事件)。

2017/06/22