日本の経営 新訳版 (新訳版)

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日本の経営 新訳版 (新訳版)

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  • サイズ A5判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532311896
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0034

内容説明

1958年に発表された本書は、終身雇用・年功序列・企業内労働組合の三本柱を軸とする「日本的経営」の特徴や利点を欧米に初めて紹介し、その後の海外の日本研究者にとってバイブル的存在となった。また、本文中のLifetime Commitmentの訳語として、「終身雇用」という言葉が初めて用いられたことでも知られている。日本の企業経営を考えるうえで基本文献となる名著、待望の復刊。

目次

第1章 アジアの工業―日本の事例
第2章 決定的な違い―終身の関係
第3章 人材の採用
第4章 報酬と報奨の制度
第5章 職階、昇進、公式の組織
第6章 従業員の生活に占める企業の地位
第7章 日本企業の生産性
第8章 日本産業の継続性と変化

著者等紹介

アベグレン,ジェームス・C.[アベグレン,ジェームスC.][Abegglen,James C.]
1925年生まれ。シカゴ大学在学中に海兵隊に入隊して日本語を学んだのち従軍。終戦後、アメリカ戦略爆撃調査団の一員として初来日。その後シカゴ大学に戻って人類学と臨床心理学の博士号を取得。フォード財団の研究員となり、ハーバード大学でライシャワー教授らに師事したのち55年に再来日。このとき日本各地の工場を訪問し、日本企業の経営を調査した結果をまとめたのが本書である。59年に経営コンサルティング業界へ転じ、アーサー・D・リトル、マッキンゼーなどを経て、65年ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の設立に参加。BCGでは主に日本事業を担当し、日本支社初代代表をつとめる。パリ事務所の責任者になって日本を離れた時期もあるが、82年からは日本に住みつづけ、コンサルティング会社を経営するとともに、上智大学で教鞭をとった。97年には日本国籍を取得。東京都在住

山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

84
1960年以前に書かれた日本経営論です。ここには私は日本の経営学のプロトタイプがあるともっています。それこそ当時は日本の企業を支えている三本柱ということで、「終身雇用」「年功序列」「企業内労働組合」というものが、あったということを早くからカンパしていた学者です。かえって外国の学者のほうが自国と比較して分析しやすいのかもしれません。訳も昔読んだ時と比べて読みやすくなっています。2016/02/18

3
占部先生の旧訳版を読みました。あまりにも有名な本なので、ハードカバーかと思いきや、小さな文庫本だった。後に本人も語っているが、そもそもアメリカの読者向けに書いていて、日本であれほど売れるとは全く思っていなかったらしい。本書では日本の経営の適当さ(非合理的な部分)を批判するとともに、結束の強さ、士気の高さについては驚嘆しているという感じ。非西欧国の産業化や工業化を進める時に、西欧的な合理主義や機能主義を押し付けてもうまくいかない。日本はまさに「和魂洋才」でうまく自己流を守って成功したと分析している。2016/11/12

ろーじゃ

2
著者のアベグレン氏は、1950年代に日本の経営慣行を分析・研究したその道の第一人者で、日本企業に「終身雇用・年功序列・企業別組合」の「三種の神器」がある事を初めて指摘した人です。 日本の企業文化や特質を知るには是非読んでおきたい本です。2013/08/12

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