出版社内容情報
安定と繁栄をもたらしてきた「自立的な関係(よいしがらみ)」が「馴れ合い関係(わるいしがらみ)」へと変質し、独創性を阻む風土や、活力を削ぐ甘え、不正を許す隠蔽体質などが顕在化してきた。成功したがゆえに陥った、日本の危機の本質を探る。
内容説明
「もたれ合い」からどう脱け出すか?ほどよい緊張を保つことでうまくいっていた、人と人とのつながりが失われはじめた。まるごと無責任体質、顔色うかがい症候群、居直り現象などを生み出す、現代社会の危機の構図を読み解く。日本に住むアメリカ人社会学者とアメリカに住む日本人社会学者による日本社会論。
目次
第1章 よいしらせと悪いしらせ
第2章 がんじがらめの子どもたち
第3章 がんじがらめの大人たち
第4章 家族が向かう先にあるもの
第5章 クモの巣にからめとられた社会
第6章 新しい日本に向かって
著者等紹介
ミラー,アレン・S.[ミラー,アレンS.][Miller,Alan S.]
1956年生まれ。UCLA歴史学部卒業。カリフォルニア州立大学社会学修士、ワシントン大学社会学博士。ノースカロライナ大学シャーロット校助教授、フロリダ州立大学助教授、北海道大学文学部助教授を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科教授
賀茂美則[カモヨシノリ]
1958年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。総合商社勤務を経て、ワシントン大学社会学修士、社会学博士。ルイジアナ州立大学社会学部助教授を経て、現在、ルイジアナ州立大学社会学部准教授。家族社会学専攻
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