出版社内容情報
小早川秀秋と増田長盛、豊臣恩顧の2人の生き様を軸に、関ヶ原の戦いを新たな角度から描き出す著者渾身の書き下ろし時代小説。
内容説明
天下分け目の戦において、西軍敗北をもたらした真の裏切り者は誰か?武家の忠義とは何か?小早川秀秋と増田長盛。豊臣恩顧の2人の武将の生き様を軸に、秀吉亡き後の天下を巡る戦いを新たな角度から描き出す歴史大作。著者渾身の書き下ろし時代小説。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年埼玉県生まれ。歴史時代小説家。大学卒業後、オートバイレースに打ち込む。通信会社勤務の後、フリーライターに転職する。その後、ベストセラーズより『時空の覇王』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シン
11
小早川秀秋と増田長盛を中心に話が展開され、今まで読んだ関ケ原関連の作品と異なり斬新で面白かった?タイトル通り「裏切り」に主題を置いているからでしょうか。下巻が楽しみです。2015/04/28
maito/まいと
6
関ヶ原の合戦を、小早川秀秋と増田長盛それぞれの視点から描く歴史小説。秀秋はともかく、長盛はどう描かれても両天秤にかける保身者になってしまうなあ。でもそれが当時の武将の本音であり実態だったに違いない。ただ、長盛が管理している豊臣家の金庫、これが両軍の大きな鍵になりそうだ。何をするにもお金や食料が必要で、それを一手に握る豊臣家、その金庫番である長盛。なるほど彼が主導権を握る要素もあるのか(官僚的な話しだけど)長盛が三成とどういう関係の中で、決断をしていくのか。後編に期待。2015/03/31
Ryuji
3
★★★☆☆秀吉晩年の頃からの小早川秀秋と増田長盛を描いた小説。面白いのだが、近衛さんの本にしては今一つと言う感じ。理由は下巻を読まないと分からないが、関ヶ原での小早川秀秋と増田長盛の行動を正当化するために、無理に石田三成を悪役仕立てにしてしまっている印象を受ける。まぁ石田三成がこういう人物であったら小早川秀秋の関ヶ原での行動も理解出来る。増田長盛のどっちつかずの行動は、まさしくこうだったのだろうという感じ。下巻が楽しみです。2016/01/20
Micky
3
忠義の志を頑なに貫かんとする三成。小身でありながら権力者の家康にあくまて筋を通そうとする。増田長政の目から語られる、奉行と大名の確執が新鮮。豊富政権末期の秀吉の醜態を考えると時代は家康でしかないでしょう。2015/05/22
イエテイ
2
増田長盛と小早川秀秋目線という斬新な切り口の関ヶ原。豊臣のためと言いつつ皆、保身。三成は独断で恨みを買いすぎ。太閤検地もこんなに厳しいものだとは。2016/11/06
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