内容説明
有罪は確実に死刑という状況の中、タリアの無罪を証明するためマドリアニは法廷で真犯人の名を挙げることを約束する。この危険な約束を果たすための決定的な証拠を手に入れることができるのか。死刑か、それとも無罪か?タリアの運命を左右する最終弁論の時が近づく。そして、判決は?
著者等紹介
マルティニ,スティーヴ[マルティニ,スティーヴ] [Martini,Steve]
アメリカの作家。1946年、サンフランシスコ生まれ。元州法務官(検事)、法廷弁護士。民間の法律事務所と公約機関の両方で法律業務に従事した経験を生かした、綿密で緊張感溢れる法廷サスペンスには定評がある
伏見威蕃[フシミイワン]
翻訳家。1951年生まれ。早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説、軍事未来小説まで幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RIN
24
大満足の読了。1994年角川が邦訳初出だというから20年以上も前の小説なのに、そういう古さを全く感じさせない。映画『ニューオリンズ・トライアル』のような面白さ。現在のアメリカの裁判の実態がどのようなものかはわからないが、少なくとも日本人が想像する(映画で観るような)アメリカの裁判の在り様がつぶさに解る。このシリーズ、中古本でないと探せなさそうだが、追いかけてみたい。2017/07/04
Yoko
16
合理的疑いの余地のない証拠による証明の可否が評を決するという陪審員制度。リーガルものを読んでいて一番好きなのは陪審員選定の場面。検察側と弁護側の腹の探り合い、妥協のない闘いはこの作品でも最高のシーン。検察側の人間が有能でいい奴なのも好印象。評決後、好勝負だったと言える清々しさ。まるでスポーツw事件の真相は最後に膝かっくんをくらったような印象ですが、面白かった。続けてシリーズ読むよ。2015/10/10
こうちゃ
10
有罪は確実に死刑という状況の中、被告人の無罪を証明するため法廷で真犯人の名を挙げることを約束した弁護士。情況証拠ではない決定的な証拠を手に入れることができるのか?法廷で繰り広げられる弁護側VS検察側の応戦。陪審員の選定が明暗をわける!?法廷ではわからなかった意外な真実が待っている。元法廷弁護士という経歴の著者によるシリーズ第一弾。本国では第十二弾まで出ている人気シリーズらしい。 2014/05/20
rara
4
久しぶりのがっつりとした法廷ミステリーを楽しめました。2020/09/20
慧の本箱
4
検察と弁護士との攻防戦が繰り広げられるさまは、このリーガルものの醍醐味です。マドリアニ・シリーズしっかり追っかけて行き行き行きまあ~す。2015/11/22