内容説明
弁護士事務所長の謎の死。殺人容疑をかけられた妻タリアには有利な材料がない!弁護を引き受けた刑事弁護士マドリアニは、次々突きつけられる情況証拠の山を突き崩し、無罪を勝ち取ることができるのか?法廷を舞台にしたミステリーで高い評価を受けるS・マルティニの出世作。“ポール・マドリアニ”シリーズ第1弾。
著者等紹介
マルティニ,スティーヴ[マルティニ,スティーヴ] [Martini,Steve]
アメリカの作家。1946年、サンフランシスコ生まれ。元州法務官(検事)、法廷弁護士。民間の法律事務所と公約機関の両方で法律業務に従事した経験を生かした、綿密で緊張感溢れる法廷サスペンスには定評がある
伏見威蕃[フシミイワン]
翻訳家。1951年生まれ。早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説、軍事未来小説まで幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RIN
26
『策謀の法廷』が面白く、遡ってシリーズ第1作の本作へ。20年以上も前の1994年に角川から出ていたのを日経文庫が2013年に復刊。法曹出身者だというマルティニのリーガルサスペンスは、映画を観ているかのようであり、映画以上に丁寧で緻密。アメリカの裁判の在り方は、真実の追求というより、有罪か否かのディベートで陪審員の評価を争うゲームのようであり、時代を感じさせない緊迫感とスピード感に溢れている。下巻も楽しみ。2017/07/02
Yoko
13
“ポール・マドリアニ”シリーズ第一弾。尻上がりに面白くなってきてます。ここからガチの法廷闘争。マドリアニのお手並み拝見。事件の真相も気になります。2015/10/05
こうちゃ
11
弁護士事務所長で、合衆国最高裁判所の裁判官に内定していた弁護士が謎の死を遂げ、彼の妻に殺人容疑が。弁護を引き受けたかつての不倫相手は、次々突きつけられる状況証拠の山を突き崩し、無罪を勝ち取ることができるのか?死刑か?無罪か?被告人の命を賭けて検察と弁護団が闘う、法廷サスペンス。上巻は、まだまだ序章にすぎないのか、ゆっくりとした展開。下巻に期待しよう。2014/05/19
慧の本箱
4
スティーヴ・マルティニお初です。リーガル・サスペンス好きには堪えられない作品に出会えてラッキー!2015/11/21
koo
3
ふと久々にリーガルサスペンスを読みたくなって未読のマルティニのマドリアニシリーズを読み始めました。当時グリシャムやフィリップマーゴリンと同様エンタメ派、プロット派と言われていただけに会話主体で読みやすいですがそれでも上下巻は長いですね。作品の感想は後半で2021/05/17