日経プレミアシリーズ<br> 安いニッポン「価格」が示す停滞

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日経プレミアシリーズ
安いニッポン「価格」が示す停滞

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  • サイズ B40判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532264536
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C1233

出版社内容情報

ディズニーの入場料8200円は世界では最安値、 
富裕層が満足できるホテルが日本にはない、 
年収1400万円のSEは海外で低収入、
ダイソー商品は、バンコクでは200円以上……
ときには、新興国からみても「安い」国となりつつある日本の現状について、  
物価、人材、不動産など、さまざまな方面から記者が取材。  

コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。脱却の出口はあるか。
取材と調査から現状を伝え、識者の意見にその解決の糸口を探る。 

2019年末から2020年にかけて日経本紙および電子版で公開され、
大きな話題をよんだ特集記事の大幅加筆バージョンを新書化。

「日本の賃金はこの30年間全く成長していない」
――年々賃金の上がる諸外国から取り残され、物価も賃金も「安い国」となりつつある日本。

国は、企業は、個人はこれからいったい何をすべきなのか?

百円ショップ、回転寿司、シリコンバレー、インド、アニメ制作会社、京都、ニセコ、西川口……
日経記者が現場から安いニッポンの実情を伝え、その解決の糸口を探る。

「成長を続ける世界から日本は置き去りになり、人材やモノを買い負ける。皆が300円の牛丼に収束していると、いつの日か牛丼も食べられなくなってしまう。
「安さ」は生活者から見ると「生活しやすい」が、供給者の観点では収益が上がらない。すると賃金は据え置かれ、消費が動かず、需要が増えない悪循環に陥る。企業はなるべく値下げせずに最低限まで生産コストを下げたくなる。
果たしてこれで、世界の秩序をガラリと変えるようなイノベーションが生まれるだろうか」(「はじめに」より) 

内容説明

日本のディズニーランドの入園料は実は世界で最安値水準、港区の年平均所得1200万円はサンフランシスコでは「低所得」に当たる…いつしか物価も給与も「安い国」となりつつある日本。30年間の停滞から脱却する糸口はどこにあるのか。掲載と同時にSNSで爆発的な話題を呼んだ日本経済新聞記事をベースに、担当記者が取材を重ね書き下ろした、渾身の新書版。

目次

第1章 ディズニーもダイソーも世界最安値水準―物価の安い国(世界で最も安い「夢の国」;「100均」なのは日本だけ ほか)
第2章 年収1400万円は「低所得」?―人材の安い国(サンフランシスコVS港区;労働生産性が主要先進国で最下位の背景 ほか)
第3章 「買われる」ニッポン―外資マネー流入の先に(ニセコが買われる;技術が買われる ほか)
第4章 安いニッポンの未来―コロナ後の世界はどうなるか(インバウンドバブルのその後;ホテルに見る「二重価格」 ほか)

著者等紹介

中藤玲[ナカフジレイ]
1987年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、米ポートランド州立大学留学。2010年、愛媛新聞社入社、編集局社会部(当時)。2013年、日本経済新聞社入社。編集局企業報道部などで、これまで食品、電機、自動車、通信業界やM&A、働き方などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

371
インバウンドの外国人が大挙して日本にやって来る。それは端的に日本のホテルが、交通費が、食費が安いからである。今や欧米の水準からは遥かに遠く、中国や韓国よりも安いようだ。一方、私たちはおいそれとは海外に行けなくなった。回らない鮨屋でウニやトロといった高級食材を堪能するインバウンド客。その一方で、一皿百円の回転すしを食べる私たち。それはもはや近未来ではない。著者の中藤玲氏(日経新聞の記者)は、その原因の最たるものは労働生産性の低さにあるという。この30年間のツケが回ってきたのである。この間、大企業は自らの⇒2024/11/14

absinthe

165
日本の物価は高いと言われていたのは過去の事。地価、物価、住居、給与、あらゆるものが安くなった日本。庶民からの視線で書かれている。学者が書いたような整理済みの情報でない分、未整理ではあるが庶民には腑に落ちやすい書。渡辺努さんへの取材の結果が多く、その結果『世界インフレの謎』と被る部分も多い。読んで印象だけ摂取すると、衝撃を受けて日本はこんなに悪いのかと信じ込んでしまうかもしれないので、他の本も読んでバランスを取ろう。2023/09/25

きみたけ

157
著者は愛媛新聞社を経て日本経済新聞社編集局企画報道部所属の中藤玲氏。2019年末に日本経済新聞で連載した「安いニッポン」をベースに、新型コロナ感染拡大の影響を加味した一冊。ディズニーの入場料が世界では最安値、年収1400万円のSEは海外で低収入など、新興国からみても「安い」国となりつつある日本。長いデフレにより企業が価格転嫁するメカニズムが破壊されているのが原因とのこと。ニセコが買われ、技術が買われ、アニメーターが買われている現状や、購買力が落ち買い負けているニッポンはこの先どうなってしまうのか不安です。2022/07/10

belalugosi6997

114
「合成の誤謬」をご存じか?アニメやスキーリゾート、中小企業や優秀な人材が海外勢に買われ、国民は貧しいまま恩恵は受けられない。国内の大手企業が下請イジメのせいで、待遇の良い外資を頼った方がマシだ、気持は理解できる。問題は対処方法だ。各界隈の著名人が述べる答えは「規制緩和、雇用の流動、生産性向上、DX」正直がっかりした。これこそが「合成の誤謬」。たった二人だけ正解を導き出した。永濱利廣氏・中村天江女史。答えは「緊縮財政国の経済は停滞し、積極財政国の経済は繁栄する」政府は積極財政・消費減税で景気を良くしてくれ。2021/09/16

reo

107
製品の値上げができないと企業がもうからず、企業がもうからないと賃金が上がらず、賃金があがらないと消費が増えず結果的に物価が上がらない。このような悪循環がここ二十数年間続いている。わが国では物価が上がるのは”悪”と固く信じられており、少しでもものが高くなるとワイドショーなど、かまびすしい三流の報道が朝から晩まで、政治が悪いの一斉コール。僕たち団塊の世代も含めた上(年金世帯)が居なくならなければ日本は立ち直れないかも。垣谷美雨氏著「七十歳死亡法案、可決」が、本当にそうなってくれればなどと思ったり。ハァ😞2022/07/21

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