内容説明
新型コロナウイルスの大流行は、グローバル化した世界をずたずたに引き裂いた。「対岸の火事」と慢心していた欧米諸国、隠蔽と強権、「マスク外交」の中国、政府の危機管理と国民の忍耐力が試されている日本―。日経編集委員・WBSキャスターによる緊急レポート。
目次
第1章 武漢からアジアへ
第2章 クルーズ船からイタリアへ
第3章 封じ込めの慢心 米国
第4章 政策総動員への転換
第5章 米中コロナ冷戦と日本
第6章 コロナ緊急事態の日本
21世紀の新たな「30年代」
著者等紹介
滝田洋一[タキタヨウイチ]
日本経済新聞編集委員。ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系列)解説キャスター。1981年慶応大学大学院修士課程修了(法学研究科)。同年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、論説副委員長、米州総局編集委員などを経て現職。2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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謙信公
16
WBSの解説としておなじみの著者。コロナ禍初期の日本や世界各国の混乱や対策、経済状況について、一連の出来事を時系列に整理し、なぜこんな大惨事が起きたのか、どこに問題があったのかを解きほぐす。特に中国の隠蔽体質とそれに忖度したWHO(特にテドロス事務局長)の罪は重いと断罪する。そんなWHOまかせの厚労省の対策も後手後手に回り、もう2年半も経っているのに、陽性は隔離など馬鹿げた対策をいつまでやっているのか。テレワークなどデジタル化の進展や、中国依存の経済の危険性を改めて気づかせてくれたことがせめてもの救いか。2022/10/14
ふぇるけん
11
WBSのコメンテーターを務める著者によるコロナ状況と経済への影響に関するおさらい。おおむね既知の内容だったので大きな驚きはなかったものの、大まかな流れをつかむのには良かった。そして、危機的状況になるとやはり自国の利益中心になり、国際協力は後回しにされてしまうことがわかった。食料やエネルギーなど、外国への依存度が大きくなりすぎること、中国など一国に依存することの危険さも浮き彫りになることがわかった。2020/08/18
雪野きずな
4
コロナショックによる経済的ダメージがわかる。なんとかして経済をまわしていかなければいけない。2021/10/17
Yuichi Tomita
3
3回読んだけど、あまり頭には入ってこなかった。3回も読むような類の本ではないか。2020/07/25
Yuichi Tomita
3
これまでの各国のコロナな対応をまとめたもの。といいつつも、急いで出版したのであろう、さほどまとまってはいない。 現在進行形のコロナクライシスについて時系列に追っており、復習の意味では良いと思う。個別の施策に対する評価もあまりない(現時点では評価もできないから、仕方ないと思う。) ほんの数ヶ月前で意識がどんどん変わって行ったことはよく感じられる。2020/05/29
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- 和書
- love nuts