出版社内容情報
2019年、日本人の出生数が86万人に急減! 予測より2年も早く、90万人の大台を割れ
人口減はむしろチャンス! 日本の人手不足は、IT活用によりイノベーションを起こす絶好の環境。
次世代が今より豊かに暮らせる社会を創造する道筋とは?
「団塊ジュニア」に始まる就職氷河期世代が晩婚となりがちで、子どもを持つことにためらいを生じさせた一因に、彼らの経済問題があったことは言い逃れることのできない事実です。
団塊ジュニアは、言い換えれば「第2次ベビーブーマー」です。本来であればこの世代も、前世代までと同様に結婚し、子どもをもうけ、1次、2次ほど明確なものではないにしろ、わが国に第3次ベビーブームをもたらしていたかもしれません。私たちの社会は、低成長下、限られたパイの分配を最適化することができず、彼ら世代に社会のひずみを押しつけてしまったのです。
今後も人口減少は避けられないものの、あまりに急激な出生数の減少を避けるために、国民一人ひとりが生み出す富を拡大しつつ、さらに難題である分配の最適化を図り、生み出した富を若い世代に回していくことが必要です。こうした高いハードルの先にこそ、日本という国の持続可能性が見出せるのではないでしょうか。
本書では、人口減少を契機として、日本社会が進むべき新たな道程について考えていきたいと思います。 ――「はじめに」より
内容説明
2019年、日本人の出生数が90万人を大きく割り込み、86万人に急減。本格的な人口減少時代に足を踏み入れたことを認識すべきだ。出生数の減少をできるだけ押しとどめ、人口減少による人手不足を逆手にとってチャンスに変える方策を、緻密なデータ分析と実地調査をもとに示す。
目次
第1章 出生数90万人割れの衝撃
第2章 高齢者・女性・外国人頼みの限界
第3章 地方への移住促進政策の誤り
第4章 人口減を好機に社会を変える
第5章 生みの苦しみを受け入れる
第6章 若い世代にとってより良い社会を築くために
著者等紹介
藤波匠[フジナミタクミ]
(株)日本総合研究所調査部上席主任研究員。1992年、東京農工大学農学研究科環境保護学専攻修士課程修了。同年、東芝入社。99年、さくら総合研究所入社。2001年、日本総合研究所調査部に移籍、山梨総合研究所出向を経て08年に復職。主として地方再生、人口問題の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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