出版社内容情報
現上皇の天皇即位から退位までの30年の特筆すべきエピソードをひろい、そのとき現場に居合わせた人々の証言から、上皇后とのおふたりの実像を多面的に浮かび上がらせた51のコラムを時系列順に並べるクロニクル(年代記)方式で編む。書き下ろしとして、序章で、令和に改元され、新たな天皇に何が引き継がれるのかを探り、終章で改元以降、上皇・上皇后となられたおふたりのいまを周囲の証言を交えて綴る。
執筆は共に日本経済新聞社社会部で長らく宮内庁を担当した2人の編集委員。30年の象徴天皇の歩みの総括として、半藤一利氏と保阪正康氏という第一人者と、平成四年から平成十五年まで侍従長を務めた渡辺允氏の鼎談も収録。おふたりのときどきの事跡を撮影した写真も約50点ほど収録する。
先例のないおつとめを果たされ退位されるまでの30年間を、小さなエピソードで微視的に目をこらして振り返ることで、興味のあるところから拾い読みしていくと、象徴天皇とは何かを読者ひとりひとりに考えさせる本であることは間違いない。
日本経済新聞朝刊社会面に2018年4月7日から改元直前の2019年4月27日まで1年間、毎週土曜日に連載されていた「平成の天皇と皇后の30年」、待望の書籍化。
内容説明
皇室担当記者が現場で取材した、平成の天皇、皇后の公務や身辺の出来事を、時系列順に50あまりのコラムにし、「国民の象徴」を達成した30年の積み重ねを振り返る。退位までの道のりをその背景も含めて検証したドキュメントと、半藤一利氏・保阪正康氏・渡辺允氏の回顧鼎談も収録。
目次
第1章 平成元年~十年(障害者と心を共に;皇室に新時代の息吹;国民と共に憲法を守る ほか)
第2章 平成十一年~二十年(日韓関係「個人としての相互理解」に希望たくす;愛子さま誕生 喜びと苦悩;障害者スポーツに伴走 ほか)
第3章 平成二十一年~三十年(陛下の「窓」を開いた二人;新たな象徴像 模索の二十年;物議を醸した特例会見 ほか)
感想・レビュー
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