出版社内容情報
PPAP、マリカー――抜駆出願で激化するパクリ合戦。「ホリエモン」の出願代理人を務めた著者が語る、商標の世界のウラオモテ。
内容説明
フランク三浦、PPAP、マリカー、クレヨンしんちゃん―国内外で抜け駆け出願される「パクリ商標」。商標とは何か?どうやって守るのか?3000件を超える知材コンサルティングの実績を持つ著者が、様々なパクリの事例を紐解きながら商標の世界を語る、知的面白本。
目次
1 そもそも商標って何?
2 パクリ商標は「絶対悪」か?
3 特許庁が『マリカー』の商標登録を認めたワケ
4 最高裁が『フランク三浦』の商標登録を認めたワケ
5 パクリ商標の抜け駆け出願は許されるか?
6 外国も事情は同じか?
7 当事者になったときの絶対損しない方法は何か?
8 足元を見よ!日本のブランドが危ない
著者等紹介
新井信昭[アライノブアキ]
1954年生まれ。知財コミュニケーション研究所代表、新井・橋本・保坂国際特許事務所パートナー。知財コンサル3000件超の知材活用コンサルタント、博士(工学)、技術経営修士(MOT)、弁理士。高卒後、新聞配達やタクシー運転手などで貯めた資金で世界一周の旅に出るなどユニークな経歴を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
5
パクリに思われる商標、その問題点に焦点を合わせて、商標法の基本と課題について述べられた書籍。コンセプトが飲み屋での話題になるようにというものなので、法律に関する解説はあまりない。 正直、「楽しく学べる知財入門」のほうが面白く、実例と法律の解説のバランスも良いと思う。ただ、ビールのラベルを例にあげて、商標法の存在意義を述べている点、商標法の基本書よりもブランディングやマーケティングの本を勧めている点には大いに納得させられた。2019/06/25
みのにゃー
4
マリオカートのレンタル裁判、二審も任天堂が勝訴というニュースを見かけ、興味がわいたので借りた。筆者によると、専門書ではなく居酒屋でトークネタにできる程度の解説とのこと。簡単な言葉で書かれているが、集中力の低下した私には読み辛かった。でもざっくりとは理解できたかな。商標とは。商標ブローカーは儲からない。企業戦略としての登録など。2019/07/06
おーね
4
一筋縄ではいかない商標の世界。2018/01/08
ふたば
4
商標の世界は奥が深い。 たびたびトラブルになっている商標登録について、良く噛み砕いて説明してくれていると思う。それでもややこしくて、わかったような、わからないような、何とも心もとない読後となった。 効果的に使えば魅力的な宣材となり、 トラブルに巻き込まれたら長い時間と高価な費用を使って対決しなければならない。 悪知恵の働く者にとっては良い金儲けのネタに見える事だろう。 これからはもっといろいろな商標に目を向けてみようと思う。2017/11/22
takao
3
ふむ2024/04/21