出版社内容情報
★「コンビニや駅で店員相手にキレる」「ネット上で罵詈雑言」など、本来“いい大人"であるはずの中高年男性の醜い行動が話題になりました。なぜ、彼らは弱者を見つけて叩かずにはいられないのか。本書ではこのような、ちょっと気になる男性たちの行動を皮切りとして、「地位や出身校で他人を判断する」など見下し行動をとるのはなぜなのかを分析していきます。
★著者によれば、こうした大人たちは、保身を何より大切にし、自分の立場だけではなく自尊心を守りたがり、そのために他人をバカにする傾向があるといいます。また、企業社会の中で、このような大人になってしまうことを“ジジイ化"と呼び、保身を重視するあまりに“変化"や“新たな価値観の台頭"を嫌う「ジジイの壁」が日本の企業社会を劣化させているのではないかと分析しています。
★著者は「日経ビジネスオンライン」でも人気長期連載「新・リーダー術 上司と部下の力学」を長期連載しています。
本企画は1000人以上の働く男女のフィールドワークから得られた豊富なエピソードをもとにして、当事者である中高年男性、働く女性、主婦の方にも幅広く楽しめる読み物として仕上げます。
内容説明
駅やコンビニで暴言を吐く、上だけを見て仕事する、反論してこない人にだけ高圧的、相手の肩書き・学歴で態度で別人―こんな人、気になりませんか?本書では、女性の中でも進む、現代人の「ジジイ化」に焦点を当て、健康社会学の視点から、わが国にはびこる「ジジイ」と「粘土層」の生態を分析。70歳現役社会で男女が輝くヒントを紹介します。
目次
第1章 老害はどこから発生するか―他人をバカにする「ジジイ」と「粘土層」
第2章 勝ち負けが気になる心理―社会的評価という魔物
第3章 「偉そうなオジさん」はなぜ存在するのか―見下し行動にひそむ不安
第4章 女をバカにする男たち―組織にみる性差のジレンマ
第5章 しかし、オジさんたちが日本を救う―「個の確立」という幻想の向こうへ
終章 オジさんオバさんが輝く社会のために―フェイクSOCからやる気SOCへ
著者等紹介
河合薫[カワイカオル]
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに学術研究に関わるとともに、講演や執筆活動を行っている。フィールドワークとして600人超のビジネスマンをインタビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんぐり
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RASCAL
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