日経プレミアシリーズ
昔話の戦略思考

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  • サイズ B40判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532263430
  • NDC分類 331.16
  • Cコード C1234

出版社内容情報

物語の裏に「戦略」あり。ゲーム理論で大胆に読み解く。定評のある著者が解説します。

内容説明

昔話、落語に秘められた「戦略」を読み解く!「桃太郎が圧勝したわけとは?」「浦島太郎は幸か不幸か?」「かぐや姫の断り戦術」など、よく知られた物語も、視点を変えれば違った教訓が見えてきます。京都大学教授が、経済学を楽しくわかりやすく解き明かす、興味深い一冊です。

目次

昔話編(こぶ取り爺さん―「偶然」を法則と勘違い;浦島太郎―「機会費用」から幸不幸をとらえる;舌切り雀―選ばせることで相手に記憶させる;竹取物語―主導権を与えて断る;桃太郎―話に枝葉をつけたほうが理解が進む;わらしべ長者―ものの交換価値を考える)
落語編(持参金―貨幣価値とネッティング;百年目―遊びをゆとりと見るか、無駄と見るか;千両みかん―需要と供給、そして交渉;大山詣り―コミットメントとシグナリング;はてなの茶碗―確率と期待収益;井戸の茶碗―正直者の経済学)

著者等紹介

梶井厚志[カジイアツシ]
京都大学経済研究所教授。1963年生まれ。1986年一橋大学経済学部卒。ペンシルバニア大学経済学部助教授、筑波大学社会工学系助教授、大阪大学社会経済研究所教授を経て、2003年より現職。ハーバード大学Ph.D.(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

87
巷間に普及している昔話などを題材にして経済学やゲームの理論の考え方を数式などを使わずにやさしく説明してくれています。説明のしかたが非常に参考になります。図解や数式などをつかわずに説明することが如何にむずかしいかは、サムエルソンが「経済学」という名著を書いたときにもいわれていたことです。非常に参考になりました。2018/03/31

James Hayashi

24
京大経済研究所教授、17年著。昔話を経済的な目で戦略思考として読み通すユニークな書。自分にはこじつけ感が強かったが、一面言わんとしている事もわかる。テレビもラジオもない時代、おとぎ話しが夢や教訓を与えたであろう。しかし現代では違った意味を伺う事ができる説話。2019/08/22

ゆうゆう

10
目からウロコ。そんな視点で読んだ事なかったわ、のオンパレード(笑)。物語のお爺さんのどっちが善で、どっちが悪でなんて知らんがなの世界で、コブ取られたお爺さんがいい人、コブ増えたお爺さんが悪役、誰が決めたのか(笑)。与えられたものを真正面から見るだけでもないのでしょうね。世の中。2018/04/13

Kentaro

5
ダイジェスト版からの感想 わらしべ長者は運だけで手に入れたのではない。 第一に、わらしべにアブを結びつけたというところだ。たとえ原価がゼロであっても、人を喜ばせる創造的なアイディアに対価が支払われることに何らの不都合はない。第二に、馬を引き取ったところである。男は馬が死ぬかもしれないというリスクごと馬を買い取った。リスクの大きい事業に投資をしたことと同じである。 わらしべ長者は、彼が度を越した幸運の持ち主だとみなすべきではない。すれ違う子供を惹き付けるアイデアを具現化し、リスクを取って幸運を得たのである。2018/03/10

もべ

4
①経済学に絡めて昔話を読む。 ②竹取物語の主導権を与えて断るというのは確かにーとなった。 ③落語編は知らない落語ばかりで、その点でも勉強になった。2024/04/29

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