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日経プレミアシリーズ
「みっともない」と日本人

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  • サイズ B40判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532263133
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1236

出版社内容情報

ぶつかっても謝らない外国人とぶつかられて謝る日本人。その心性の違いはどこにある?――「すみません」をもとにひもとく日本人論。

内容説明

言いたいことが言えない、すぐに謝る、周囲の空気を読みすぎる…日本人の心理構造は何かとネガティブに語られがち。しかし、世間体を気にし、「みっともない」を恐れる心性こそが、実は社会の秩序を保ち平和を保っている。日本社会の欧米化に警鐘を鳴らし、“日本流”を世界で活かすためのヒントを提案する。

目次

序章 「グローバル化」の胡散臭さ
第1章 「英語ができても中身がない人」の罠―言語で決まる心
第2章 ぶつかっても謝らない外国人、ぶつかられて謝る日本人―「すみません」の国の美学
第3章 「みっともない」が秩序を守る国―ほんとうはとても大事な“世間体”
第4章 会議で反対意見が述べられない国―文化風土が生む不祥事と寛容さ
第5章 「みっともない」が世界を救う―日本流を世界で活かすために

著者等紹介

榎本博明[エノモトヒロアキ]
心理学博士。1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もえたく

16
勘違いなグローバル化による「自己中心の文化」の台頭は、「恥ずかしい」「みっともない」を恐れる日本人の美意識を薄れさせているのでは。「間柄の文化」らしいグローバル化が重要ではと訴えるコミュニケーション論。作者のコミュニケーションに関する著書は高校入試の頻出ランキング1位の論説文とのこと。学校ではディベート教育で自己主張精神を培いつつ、入試では真逆の論説文を読ませるというのは学生も混乱しそうな気がしますが…。2018/03/10

まゆまゆ

8
みっともないことはできない、という日本人的美意識が自己主張精神を振る舞うグローバル化に侵食され始めている。欧米の自分の信念を貫くという自己中心の文化は、相手の思いや立場を配慮しろという間柄の文化である日本とそもそも違う。どちらが良いとかではなく、上手く融合して多様性を尊重していこう、というのが本書の主張。個がないからこそ他人に共感できるのが日本人、との記載には妙に納得。2017/01/10

Snowy

3
大学自体に「異文化間コミュニケーション」を勉強していたので、旧知の内容が多かったが、改めて、日本人のコミュニケーションの特性を確認できた。「罪の文化と恥の文化」2018/06/14

Kentaro

3
ダイジェスト版からの要約 自分に非がなくても、相手の気持ちや立場を思いやって謝ることができるのは、ひと言で言えば、謝罪は欧米では「処罰」につながり、日本では「許し」につながるからだ。日本では、非を認めて謝っている人物をそれ以上責めるのは、弱い者イジメみたいで「みっともない」という感受性がある。敗者への思いやりがある。謝罪と責任の追及が分離されているため、自己正当化にこだわらずに済むのである。そして、「人の目」「世間の目」に縛られ恥の意識によって自らを律する事ができる日本人には、罪悪感も当然あるのである。2018/04/09

Junya Akiba

2
日本人の謙虚で間柄を大事にする文化の良さもよくわかる。しかし、それは価値観をある程度共有出来る人達の中ではじめて成し得ることかも知れない。言いたいことは解るが、あまりに唯我独尊・日本第一でアメリカもヨーロッパも十把一絡げにディスってばかりなのがちょっと辛い、、、。これからのグローバル社会に必要なのは従来の日本の考え方に均一化することではなく、色んな文化に対応できる多面性を身につけることでは無いだろうか?と、思いながら読了。2017/02/18

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