内容説明
いよいよ円安トレンドが盤石になったぞ、と思ったそのとき、ヘッジファンドの「巻き戻し」による円急騰―むざむざ落とし穴にはまってしまう。アベノミクス相場は終わったと諦めかけると、静かに円安方向に反転…。為替相場を動かすロジックと現実をプロがわかりやすく解説する。
目次
プロローグ 投機が崩壊する恐怖
第1章 ヘッジファンドの行動パターン
第2章 紙飛行機理論と円需給
第3章 日米金融政策とドル円
第4章 ドル円のメインシナリオと落とし穴
第5章 為替相場という小宇宙の法則
著者等紹介
池田雄之輔[イケダユウノスケ]
野村證券チーフ為替ストラテジスト。1973年東京生まれ。95年東京大学経済学部卒業。同年野村総合研究所入社。2003年米国ロチェスター大学ビジネススクールでMBA取得。野村インターナショナル(ロンドン)エコノミストなどを経て、2008年野村證券シニアエコノミスト(為替担当)、2009年同社シニア為替ストラテジスト。2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaida6213
15
震災からアベノミクス第一波終了までの円ドル為替相場の変化を、色々な視点から解説する。理屈は分かるけど、難しいね。為替ステラジスとがちゃんと足で情報を集めているのに感心した。2014/06/18
芸術家くーまん843
3
東日本大震災後のドル/円の動き、アベノミクスによる影響、エネルギー価格の影響を整理し今後円相場がどうなるのか指標を含めて丁寧に解説している。為替相場を見極めるための一番のポイントは相場の担い手を、投機、貿易収支などの円需給、日米金利差を分けて考える。どの影響が強いかを考え相場を見ていく。貿易収支と投信フローが互いに打ち消し合う関係にあることや日本の貿易赤字の正体、円安が今後も続くかどうかを判断する基準である3つの落とし穴などがどうなるか警戒するのが正解ということで投資の指針が明確になる一冊。2013/12/29
りょう
2
金利の高低差を飛行機が飛ぶ上での風の向きと説明されたのが、とてもしっくりきました。2017/02/26
かみけん
0
☆為替の深さ、広がりの一端を知ることができた。2016/06/20
Jr.Mcree
0
実際に短期の為替相場を動かしているマーケット関係者の意思決定メカニズムを詳細に記述されており大変参考になった。2014/12/15