日経プレミアシリーズ
金融依存の経済はどこへ向かうのか―米欧金融危機の教訓

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  • サイズ B40判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532262044
  • NDC分類 338.9
  • Cコード C1233

内容説明

いま経済は、大規模な金融緩和への依存度をますます強めている。この実態は、どのような状況を招きうるのか。リーマンショック、欧州債務危機の経験から、私たちは何を学ぶべきなのか―。一級の研究者が、金融と実体経済の関係について、多様な側面から検証する。

目次

第1章 金融拡大の30年間を振り返る
第2章 グリーンスパンの金融政策―リスクテイクへの働きかけは経済成長を促進するか
第3章 世界的バランスシート調整がもたらす「日本化現象」―アベノミクスで脱「日本化」は可能か
第4章 グローバル・インバランス―金融危機と日本の企業部門
第5章 アベノミクスと日本財政を巡る課題―現実の直視から、財政再建は始まる

著者等紹介

池尾和人[イケオカズヒト]
慶應義塾大学経済学部教授。1953年生まれ。京都大学経済学部卒。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(京都大学)。岡山大学経済学部、京都大学経済学部助教授を経て、94年慶應義塾大学経済学部助教授、95年から同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

5
持続可能な財政のための選択肢は2つ。中福祉・高負担か、低福祉・中負担(66頁)。僕が老人なら、どっちを望むか。後者だろう。負担は限度もあるだろうし。後者の場合、さらに2つの選択肢。1つは、不足は自助で補う。2つは、25%前後の消費税が所与される。25はキツイな。出版社が日経だからか、怒りを覚えるのが先である。非正規低賃金にしておいて、それはないだろう。官僚のボーナスカットとかやってほしいな。月収30万上限とか。それでもダメなのかというのを見せてもらいたい。賃金カットは甘すぎる。ま、経団連も奥田氏の時16。2013/08/10

bittersweet symphony

0
池尾さんは総論的にこの30年の実体経済の裏付けの限りなく希薄な金融に牽引された国際経済の脆弱性を強調、翁さんはグリーンスパン時の連邦準備制度理事会がリスク救済に特化して結果的に投資家の増長を招いた様子を描写、小黒さんは構造的に修復不可能な状態の社会保障に関する財政制度について、アベノミクスでは付け焼刃にしかならず問題の解決を先送りするだけだという点を強調する内容。個人的には池尾さんと小黒さん、翁さんの学者サイドの論旨には納得、民間シンクタンクのお2人の文章にはあまり学ぶところがないという印象。 2014/04/24

Hisashi Tokunaga

0
世界は、日本は、そして私は金融に誑(たぶら)かされてどこへ向かうのか?金融はそもそも金・融なのだが、流路の主体が多様化しつつ、価値観の齟齬やルールの隙間に必ず澱みや汚猥を形成すものだという事。とりわけ国家という巨大な金融主体が大きな謎の行動主体なのだ。池尾氏の第1章は近年約30年の総括に的確な教科書コメントには好感を持った。小黒氏のアベノミクスの間隙に対する論述は成程解りやすい。2014/03/29

川原 健太郎

0
13-61/12013/12/26

在我壷中

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『経済学の専門知識を持たない読者』と。ここから始まる本著で在る。『国債は過剰債務の肩代わり』【身代わり地蔵】と、ならば『借りは返せ!』と私には。危機を危惧を杞憂を、『反省だけなら猿でもできる』『経済学者の経済予測、猿にダーツをさせる如きもの』と。今朝のテレビに安倍内閣参与は『物作り日本から、考え出す日本』へと。此も経済学専門家の弁?少子高齢化へと。我が国には縮小老人化する社会、【肥大化した金融、経済社会は・・・人災『フクイチ化』するしかない】そしてその責任は日本銀行!経済専門知識の無い一読者の想い・・・2013/08/23

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