内容説明
災害、事故、電車の遅れ…。誰もがいつも「リスク」に直面しているが、その本質を理解する人は少ない。「ナポレオンの100日天下はなぜ終わったか」「信長はなぜ本能寺で討たれたか」など歴史の事象から、日常生活のトラブル、ドラマの主人公の失敗まで、バラエティに富んだ事例を交え、リスクとは何か、管理するにはどうすべきかをわかりやすく解き明かす。
目次
第1章 リスクを測れるから人類なのだ
第2章 リスクの源はどこにある
第3章 リスクをコントロールできるか
第4章 不確実性の下での意思決定
第5章 「想定外」は誰のせい?
第6章 会社を取り巻くリスクの本質
第7章 リスク管理はなぜ失敗するのか
終章 大事なものを守る
著者等紹介
植村修一[ウエムラシュウイチ]
独立行政法人経済産業研究所上席研究員。1956年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、日本銀行入行。調査統計局経済調査課長、大分支店長、金融機構局審議役などを経て退職。民間会社勤務の後、2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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衝動買いの日々・・・本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
リスクに関する本なのですが、専門書ではなく、広くこの分野のことを皆に知らしめるというような啓蒙的な書物であると思いました。リスクをこれで勉強するのではなく、リスクの概念を一通り知って、さらに興味があったら参考文献が掲載されているのでそれを読んでいくことがいいのではないかと思われます。題名はフランク・ナイトの本から若干借用したような感じです。(ご本人が言われています)2016/05/14
おらひらお
8
2012年初版。ほぼタイトルと表紙買いした一冊ですが、リスクや不確実性などについて分かりやすくまとめられています。ただ、完全に入門の入門的なものなので、本書にあるように関心があるところが専門書に進むべきだと思います。2013/10/15
もりやまたけよし
6
題名に負けていると思う。ピーマンみたいな感じだった。2012/09/15
リョウ
5
リスク対処の原則と、歴史上リスクへの認識が薄かった事例の紹介。何だかまとまりがない印象。2014/08/10
だんだん
5
内容が散漫な印象。著者が本文中でいっている通り、リスクという考え方自体は普通の人が普通に考えていることであり、かつ、あとがきでいっている通り、奥が深いので、興味を引き続けられる入門書を書くのは難しいかも。リスクから遠ざかろうとする人間の習性?への対策というか、リスクにちゃんと対峙できるような考え方ってないのかなぁ。と思った。2014/01/19