内容説明
次々と危機が訪れ、展望の開けない日本。リスクを嫌い、資産を海外へ逃避させる傾向が強まっている。本当に、それで安全なのか?滞米生活20年でみた「ファミリー・オフィス」の資産保全の考え方と技術を日本に応用、グローバルな視点で自らと家族を守る手段を紹介する。
目次
序章 日本の根本的変化について
第1章 お金の本質
第2章 お金を守る考え方
第3章 グローバル時代の資産保全
第4章 投資運用は何で、どうやって行うか
第5章 ヘッジファンドの運用方法から学ぶ
第6章 資産保全のためのオルタナティブ投資
第7章 じぶんちポートフォリオで資産保全しよう
著者等紹介
大井幸子[オオイサチコ]
1981年慶應義塾大学法学部卒。米スミス・カレッジ、ジョンズ・ホプキンス大学院高等国際問題研究所留学。87年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了後、米ムーディーズ、リーマン・ブラザーズなどを経て、2001年オルタナティブ投資のコンサルティング会社、SAILを設立。現在、同社代表取締役社長。国際金融アナリスト。文教大学国際学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひとまろ
1
お金の運用の仕方やその他もろもろの話。 「じぶんちポートフォリオ」で資産を守る。 これが一番言いたかったことだと思う。 とにかく最高の資産運用は失わないことである。 2013/02/27
大森和彦
1
内容はまっとうなだけにおしい一冊。中途半端な専門書になってしまっている。私はもう少し突っ込んだ具体的なアイデアを知りたかったのですが、資産運用の未経験者がタイトル気になって手に取っても読めないと思う難易度。お勧めできる読者層がイメージできないんですよねぇ。2012/09/28
ま~やん
0
世界中の株の連動性が高まる中、いい方法はないものかと思って読んでみたが、ショートやオルタナティブは、一般人が仕事の傍らで手を出すには、ハードルが高い気が。結局、毎日忙しく働くサラリーマンにとって、現実的な解決策は紹介されておらず。。。2016/04/15
ozapin
0
2012年1月に出て1円の本。なかなか本の賞味期限というのは厳しい。東日本の震災で信じられるものがなくなったとするが安易なマネーの海外逃避を薦めない点は好感が持てる。あとは、ご自身の現在のビジネスがオルタナティブ投資のコンサルティングなので、そこに傾斜していく。2016/03/20
Emkay
0
機関投資家の資産運用の心得みたいなものが平易な文章で書かれている。 ヘッジファンドなどオルタナティブ投資に関しては、「運用者の選別と評価」「リスク管理と運用戦略の構築」「個別のオルタナティブ・ファンドを組み合わせたポートフォリオ構築」「運用会社のガバナンスの評価」「ポートフォリオのモニタリング」等が必要と説く。AIJの事件がなければ、さらっと読み流した本。しかし事件がハジけた後、このような極々基本的な方針を綴った本でさえも、爪の垢を煎じて飲ませたい人が、2012年になった今でもたくさん実在する。2012/03/29