内容説明
古稀を迎えた猫好きの芸術家は考えた。「忙しいのは他人の時間に振り回されるから」「病気自慢が体を浄化する」「努力は運命の付録のようなもの」―老年が人生を仕上げる時期ならば、ひとつ人生を遊んでやろう、遅ればせながら隠居を実行しよう。自然に、創造的に生きたい老若男女必読。
目次
第1章 猫背が気になりだしてきた(年齢と共に歩き方も変わる;嫌なことはしない、好きなことだけをする;温泉の第一の効能;健康が最後の芸術を完成させる ほか)
第2章 猫背の目線で散歩する(歩かなかった生活から歩く生活へ;電気自転車に乗って;パリ美術散歩;義務にしたのが間違いだった ほか)
著者等紹介
横尾忠則[ヨコオタダノリ]
1936年兵庫県生まれ。美術家。72年ニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ベネチア、サンパウロなどのビエンナーレに出品、パリのカルティエ美術財団など内外での個展多数。毎日芸術賞、紫綬褒章、日本文化デザイン大賞など受賞、受章多数。2008年小説『ぶるうらんど』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やどかり
9
図書館で「猫」の字に惹かれ借りてみた。思いがけずおもしろいエッセイだった。心より体が望むことをすることがストレスを溜めないそうだ。体は心の奴隷なのかもしれないなーと思った。体を動かさない人間は、だんだん思考が優先して理屈っぽく非実践的になってしまうという言葉に、納得。芸術、人生のこと、自分との向き合い方など、心理学というか哲学的というか、いろいろな見方を分析される方のようだ。何かを極めた人は物事の真実、真理が見えてくるのかもしれないな。2013/10/12
ざか
2
とにかく、ストレス解消と体第一に生きること。2014/06/19
superあびょ
2
素直な方なんだろうなあと思った。読むと散歩したくなる。2011/01/06
4545
1
古希を迎えた横尾忠則のエッセイ。やりたいことをやるためには体の様子を伺いながら、好きなように生きる。素直な人なんだろうなぁ。2014/12/28
seichan
1
とりとめがない内容、とりとめがない話。散歩がてらの話なんだからそれでいい。オチも目的もないけど、自分と違う空気に触れる感じがして、つまり、読んでるとすでに散歩気分。2011/10/30
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