内容説明
医者を尊敬しない患者。タクシー代わりに使われる救急車。内科か外科かわからない看板を掲げる開業医。間違った情報で「崩壊の危機」を煽るマスコミ。現場無視の安直な行政の対応―医療の不具合の原因は、関係者すべてのモラルにある。病巣に鋭くメスを入れ、医療再生への処方箋を示す。
目次
第1章 マスコミも地方行政も理解が足りない(医療制度の「不具合」は修復できる;あるテレビの特別番組「医療再建」)
第2章 医師になるには…(医学部志望者と医学部定員の「偏在」;医学部での教育とその「不具合」;新卒のための臨床研修制度は絶対に必要だ!;専門診療科研修の不具合;医療は内科系と外科系に分けられる)
第3章 医療の「消費者」、患者としての態度は…(医者をもっと大切にしよう;なぜ必要なお医者さんが必要なところにいないの?;医者のジレンマを患者は理解すべきだ)
第4章 医療の治療―不具合の修復(緊急治療のトリアージ;緊急治療後に行う「医療」の健康維持;財源確保のための提案)
著者等紹介
武井義雄[タケイヨシオ]
医師(日本・米ジョージア州)。1937年生まれ。東北大学医学部卒。エール大学助教授、エモリー大学教授などを歴任。2006年にすべての医学関連業務から引退、執筆活動に専念する。米アトランタ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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