内容説明
多くの問題を抱えた学校に赴任し、捨て身の教育を実践。得意の陸上競技を通じて生徒たちの心を変えて、在職7年間で13回の日本一に導いた。子供たちの心のコップを上向きにし、夢や目標を与えて、自立型人間に変えてきたその手法とは?現役教師1400人が学び、企業研修でも採用が相次ぐ、原田式心づくりの指導法を紹介。
目次
第1章 教育乱世の時代に
第2章 松虫中学は、なぜ日本一になれたのか
第3章 心のコップを上向きにする―態度教育
第4章 「やる気」をどう作るか?―価値観教育
第5章 子供たちの夢を実現するために―職能教育
第6章 理想の集団はこうして作れ
第7章 教師にとって「成果」とは何か
著者等紹介
原田隆史[ハラダタカシ]
大阪・京都・東京教師塾塾頭。原田教育研究所所長。1960年大阪府生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に二十年間勤務。保健保育指導、生活指導を受け持つ傍ら、陸上競技部の指導に注力。問題のある学校や地域の立て直しにも力を注ぎ、独自の育成手法で大阪市立松虫中学校陸上部を七年間で十三回日本一に導く。2003年春、公立中学校を退任。自立型人間育成教育を広める教師を育てる教師塾の運営や、企業の人材教育、教育講演会など幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
25
再読。このタイミングでなんの気なしに再読したのは、見かけが華やかなスキルや技術の習得よりも地道な基礎トレーニングを忘れていないか?というメッセージのような気がしました。確かに、最近基礎トレーニングをみっちりとはやっていませんでした。行動や態度を変え、その積み重ねで心が強くなるってことを思い出しました。それにしても、この本は読めば心が熱くなります。2017/09/21
さっちも
15
永遠の書になるでしょう。何で一介の教師が何名も全国一位の陸上選手を育てて、荒れた中学校を変え、希望校へ合格させることができるか。この本には余す事なくコンパクトに書かれている。他の著者の本と同内容だが、日経新聞に向けて書かれたビジネス本の性格が強いだけあって、一般の人間に分かりやすく、興味を引く事例で書かれて飽きさせることが全くなかった。自分が怠けと思っていたが、それが人間と思わす部分があり腑に落ちた。人間は肉体的ブレーキがかかる前に心理的ブレーキがかかる。その間にはかなりの隔たりがある。逆だったら、気づく2023/06/25
デビっちん
12
再読。何度読んでも熱くなれる本です。技やスキルを高めることは、格好いいし楽しいですが、もっと上や長期成長を目指すなら泥臭い基礎トレーニングが大切で欠かせません。さらに、そんなスキルを高める前には心を高めることか必要であることを説いています。心の荒みを除去するために些細なことを本気でやり、心のコップを上向きにしなければなりません。心って、何かを達成したときに強くなるのではなく、何かに挑戦している過程で強くなります。今できることを継続することで強くなるんですね。心を強くするために継続したいことは?2016/04/02
るい
6
いい教師の言うことは、根本的に共通していると改めて思う。心の指導が重視されている今だからこそ、読む必要性を感じる。計画があまりに細かくて驚愕したが、だからこそ実現できるのだろう。2018/02/12
デビっちん
6
スキルの前に心ありき。大切なのは人生に前向きに取り組む姿勢を身につけさせること。「心のコップ」が下向きだと、いろいろなことを注ごうとしても入っていかない。まずは、「心のコップ」を上向きにすることが必要。スキルを習得しても、並行して泥臭いことを毎日毎日くり返す。基礎体力があるからスキルも活きる。心は困難なことを達成したから強くなるのではない。挑戦している過程で強くなる。今できる何かをやり続けることで、心は強くなる。心を強くするだけでなく、奉仕活動できれいにもしよう。原田さんの本にハマり中v(^^2015/05/30