出版社内容情報
■ローマ帝国、明朝中国からオスマントルコやスペイン帝国、大英帝国にいたるまで。世界の大国はその時代で最大の経済力、政治力、軍事力をもつ国として登場したが、最終的には衰退してしまった。こうした大国の衰亡の根本的な原因は何なのか?
■ふたりの経済学者が、歴史上および現代の大国の興亡を、行動経済学、制度経済学、政治学をベースに読み解き、経済的不均衡が文明を崩壊させ、経済的な衰退は制度の停滞によって生み出されることを明らかにする。そして、米国が次に同じ運命をたどる可能性があり、現代日本も、明治維新以来、第二の衰亡か再起かの分岐に直面していると、警告する。
■大国の経済力を測るこれまでにない斬新な方法を提示、ローマ帝国、明朝中国、スペイン帝国、オスマントルコ帝国、日本、大英帝国、ユーロ圏、現代カリフォルニア州、米国それぞれの成功と失敗、発展の限界をつぶさに分析。ポール・ケネディ『大国の興亡』の「帝国が拡大しすぎが衰退の原因」との主張を退け、経済の不均衡を解決できない国家の政治的停滞こそが衰退の原因であることを明らかにする。
■歴史上の大国はなぜ没落したのか? 現代の大国が生き延びる道はどこにあるのか? 日本は没落の危機を免れるのか? 歴史に経済理論の光をあてて描「大国の経済学」。
内容説明
大国衰退の根本的な原因は何か?ローマ帝国、明朝中国、スペイン、オスマントルコ、大英帝国、EU、日本、米国それぞれの成功と失敗、発展の限界を行動経済学、制度経済学、政治学をベースに読み解く。経済的不均衡が文明を崩壊させ、制度の停滞が衰退をもたらすことを明らかにする。
目次
序論
大国の経済学
経済的行動と制度
ローマ帝国の没落
中国の宝
スペインの落日
奴隷による支配―オスマン帝国のパラドックス
日本の夜明け
大英帝国の消滅
ヨーロッパ―統一と多様性
カリフォルニア・ドリーム
米国に必要な長期的視野
米国を改革する
著者等紹介
ハバード,グレン[ハバード,グレン] [Hubbard,Glenn]
米コロンビア大学大学院ビジネススクール院長。大統領経済諮問委員会委員長、米国財務省副次官補(1991~93年)を歴任
ケイン,ティム[ケイン,ティム] [Kane,Tim]
米ハドソン研究所主席エコノミスト。米国連邦議会上下両院合同経済委員会委員を2回務め、情報将校として米国空軍に在籍(1990~95年)
久保恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒業。ノンフィクション翻訳をおもに手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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