日経ビジネス人文庫
昨日までの世界〈上〉―文明の源流と人類の未来

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532198282
  • NDC分類 389
  • Cコード C0120

出版社内容情報

「現代社会を深く考えるための必読書」――養老孟司
「ダイアモンド文明論の決定版的集大成」――福岡伸一

■600万年におよぶ人類の進化の歴史のなかで、国家が成立し、文字が出現したのはわずか5400年前のことであり、狩猟採集社会が農耕社会に移行したのもわずか1万1000年前のことである。長大な人類史から考えればこの時間はほんの一瞬にすぎない。では、それ以前の社会、つまり「昨日までの世界」の人類は何をしてきたのだろうか?
■領土問題、戦争、子育て、高齢者介護、宗教、多言語教育……人類が数万年にわたり実践してきた問題解決法とは何か? ピュリツァー賞受賞の世界的研究者が、身近なテーマから人類史の壮大な謎を解き明かす。全米大ベストセラーの超話題作、ついに文庫化!

「本書はひとりひとりの人生や生活、日々の選択といった個人の興味関心に直接関係するテーマを扱っており、私の著作のなかではもっとも生活に身近な内容になっている」(「日本語版への序文」より)

内容説明

600万年におよぶ人類史において、国家が成立し、文字が出現したのは5400年前、狩猟採集社会が農耕社会に移行したのも1万1000年前にすぎない。では、それ以前の「昨日までの世界」で人類は何をしてきたのか?大ベストセラー『銃・病原菌・鉄』著者が、身近なテーマから人類史の壮大な謎を解き明かす、全米大ベストセラー。

目次

プロローグ 空港にて
第1部 空間を分割し、舞台を設定する(友人、敵、見知らぬ他人、そして商人)
第2部 平和と戦争(子どもの死に対する賠償;小さな戦争についての短い話;多くの戦争についての長い話)
第3部 子どもと高齢者(子育て;高齢者への対応―敬うか、遺棄するか、殺すか?)

著者等紹介

ダイアモンド,ジャレド[ダイアモンド,ジャレド] [Diamond,Jared]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞、マッカーサー・フェローシップ、ルイス・トマス賞など受賞多数

倉骨彰[クラホネアキラ]
早稲田大学卒業。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。数理言語学博士。同校で自然言語処理を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
ハードカバーで5年ほど前に読んだのですが、文庫本で再度読みました。比較的読みやすい訳でこの作家の面目躍如たる考え方が示されています。フィールドワーク的な分析をしていて今後の日本の高齢化社会に対しての示唆もある程度与えてくれている気がします。2018/05/24

アナクマ

36
伝統的社会(=昨日までの世界)は1000年単位の数千もの自然実験を体現している。学ぶべきことは多いはずだ、という。◉【第5章.高齢者への対応】高齢者はお荷物か。利用価値と役割。遺棄や殺し。伝統的社会での様々な事例が挙げられ、驚いたり首肯いたり。現代社会ではその価値は低く評価される傾向にあるが、「フンギケンギ」に襲われたときに対処できるのはその老婆だけなのである……。◉集団の成員が皆生き延びるのには、知恵と経験を全員分掛け合わせた総合点がものを言う。そんな社会にしようや。2018/10/04

かんやん

30
昨日までの世界とは、ここでは国家形成以前の小規模血縁集団(狩猟採集民)や部族社会(農耕民)のこと。文化人類学の知見を動員して、様々なテーマを切り口に、現代文明社会との比較を行う。上巻では、土地の排他的占有(境界)、トラブル、戦争、教育、老いがテーマ。『銃・病原菌・鉄』に比べて散漫であるし、伝統社会から学ぶという教育的な内容なので、些か退屈ではある。文化唯物論的な発想が基本にあるのは共感できるが、だからこそ異なる環境にある人々のトラブル対処法や子育てに学ぶ意味があるのか、と思ってしまう。謙虚であるべきだが。2019/10/13

てつのすけ

29
読み終えるのに1か月も費やした。印象的だったのは、社会における高齢者の地位について述べられいる箇所だ。原始的な集団でも、近代国家でも、同じような結果だということだ。下巻も、読み終えるのに時間がかかりそうだ。2022/04/05

James Hayashi

21
高等教育を受け、技術的最先端の社会で生きることが本当に人間の幸せなのか疑問に思ってきた。 ただ、財産を捨て、家を出て、原発のないアフリカ奥地で電気のない生活に戻るということは考えられない。下巻へ。2021/06/26

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