内容説明
そもそも人と人がわかりあうのは大変なこと。聞く気のない相手の注意を引きつけるには?言いたいことをストレートに伝えるには?頑迷な相手を説得するには?半世紀にわたって全米で読み継がれてきたビジネス&コミュニケーションの古典的名著を文庫化。
目次
人とわかりあうことのむずかしさ
会話に乗ってもらうために
人の考えを引き出す
人の感情にどうむきあうか
言葉に託されたメッセージを読む
思考を伝え、相手からフィードバックをもらう
話を聞いてもらうために
頭をはたらかせる
相手の抵抗にどう対処するか
発言の意図をつかむ
会話におけるギブ・アンド・テイク
複数の聞き手に意志を伝える
説得の手法
著者等紹介
ニーレンバーグ,ジェシー・S.[ニーレンバーグ,ジェシーS.] [Nirenberg,Jesse S.]
アメリカの産業心理学者。心理学博士。ニューヨーク大学などにて心理学の教鞭をとるかたわら、企業人のカウンセラーとしても活躍
小川敏子[オガワトシコ]
翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
19
米国の心理学者が著したコミュニケーションの名著(書かれたのは1960年代!)。「話し方」に関するテクニックが満載、会話例がふんだんに盛り込まれておりわかりやすい。 参考にしたい名言多く本が付箋だらけになった。しばらくしたらもう一度読んでみたい。2017/11/12
タカボー
10
さすが名著と言われるだけあって心理というより真理。「言葉は贈り物」「聞くことは相手を癒すこと」。意思の無い言葉は無い。なぜ相手がその話をするのか?その言い方をするのか?人の心は難解ではあるけど、言葉には謎解きのサインがいっぱい詰まってる。話せば話すほど反感は発散されていく。まず相手の主張を理解している事を伝えてから自分の主張をする。感情的になりそうな時に一瞬立ち止まって実践したい。何気ない会話も毎日発見に溢れている。2022/04/16
alphanri
4
後輩指導で悩みを話したときにオススメされた一冊。 自分の思い込みがいくつか解消され、話の伝え方でこう改善できるかな、といくつか考えることができた。 誰かに情報共有したとき、何で伝わらないんだろう?と思った経験がある人へ、読んでみて欲しい一冊だ。2023/02/18
楽毅
4
コミュニケーションに求められるものは何か。話しを生業にしているにも関わらず、未だに納得できる答えに行きついていないと感じて手に取った一冊。類書は多く見かけるが、本書は60年近く前にアメリカの心理学者がまとめたもので、現代にも十分通用する内容に驚いた。アメリカでは古典になっているそうだが、まさに古典と呼ぶに相応しいと思う。お互いの理解には、内に潜む感情を発散させる必要があるという指摘には、正直耳が痛い思い。結局は目の前の相手に対する思いやりから始めることが、良好な人間関係を築く最大の鍵になることを実感した。2019/04/13
ヤンさん
3
話は基本相手は集中してなく、興味を持つように仕向けなくてはならない高等技術。外人の噛み合わないトーク集は相手の話を聞かなくてびっくり! 会話には自然と聞いてもらいたい気持ちが入る。聞きながらうまく質問をして相手の感情の現在位置を教えてあげること。もし感情的になっていれば、全て吐き出さして落ち着くまで、反論や質問をしないこと。こちらの思っていることは相手への質問でコントロールする。昔の本ですがすごく納得し、今に通じていて、何度も読むか、大きくなった子供に読ましてあげたい本でした。たぶんまた通読します!2020/03/21