出版社内容情報
桃園の誓いを結んだ劉備と関羽・張飛。天下三分の計を説いた諸葛孔明。乱世の姦雄、曹操、三国志の多彩な登場人物たちの知恵に学ぶ。
内容説明
「三顧の礼」「泣いて馬謖を斬る」「水魚の交わり」「白眉」「死せる孔明、生ける仲達を走らす」―私たちが普段使う言い回しの中に、「三国志」由来のものは数多くある。歴史書である『三国志』と小説『三国志演義』の多彩な登場人物の名場面やエピソードから、乱世を生き抜くリーダーたちの知恵と計略を学ぶ。
目次
文庫版はじめに 「三国志」と私の七十五年
序 「三国志」と現代
1 「三国志」の誕生と流布
2 「三国志」の時代
3 「三国志」のヒーローたち
4 「三国志」から何を学ぶか(知謀と計略;選択と決断;信義と背徳;虚名と実力;勝者と敗者)
著者等紹介
狩野直禎[カノナオサダ]
京都女子大学名誉教授。三国志学会会長。1929年、東京生まれ。50年第三高等学校、53年京都大学文学部史学科卒業。文学博士。聖心女子大学助教授、京都女子大学教授、同大学学長を経て現在に至る。専門は中国古代中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
9
この本も60分では読めません(苦笑)。また、有名な話ばかりではないので三国志の内容をある程度知っている人じゃないと読む進めるのに苦戦するかも…。私が興味深く読んだのは「袁紹の部下として悲運の最期を遂げた沮授」の話。袁紹が鈍臭いので見切りをつける部下もいたのに、沮授は最後まで留まり袁紹をもりたてようとした。が、それでも袁紹は沮授の策や計をほとんど用いなかった…。自分を沮授と重ねてみてしまう部分があります(苦笑)。私も沮授のように敗者となるかもしれませんが、そうなったらその時考えます。って手遅れか…(汗)2021/12/28
カワセミ440
3
狩野直禎先生は知らなかった方ですが、面白かった。ヘンに誰かに肩入れしてない冷静な視点なのが良いと思う。(劉備とか曹操とか孔明とか思い入れの強すぎる方が多いからね)三国志演義にとらわれすぎていない三国志の解説が面白かった。他の本も読んでみようか。2018/03/16
ロバーツ
0
久しぶりの三国志関連書籍。60分では読めなかった。2024/12/30