出版社内容情報
人生の指針からリーダーシップ、コミュニケーションまで、「古典の中の古典」のエッセンスが図解入りで学べます。
内容説明
弁舌家は役に立たぬ。謙虚であれ、どんな人からも学べ。成功を急ぐな―。約2500年も前に発せられた孔子の言葉は、今も私たちの心を揺らす。『論語』の成り立ち、孔子と弟子たちとのかかわり、リーダーや政治、生活のあり方など、豊富な図解入りで『論語』のエッセンスがわかる。
目次
第1章 論語と孔子の基礎知識
第2章 論語の人間観
第3章 生活のあり方
第4章 政治のあり方
第5章 学問と教育
第6章 孔子が重視した道徳
著者等紹介
狩野直禎[カノナオサダ]
京都女子大学名誉教授。1929年、東京生まれ。53年、京都大学文学部史学科卒。文学博士。聖心女子大学助教授を経て、京都女子大学教授、同大学学長を歴任。専門は中国古代中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
28
忠:真心。恕:思いやり(11頁)。社会の安定には不可欠。現状では超格差で自分だけの人が多過ぎる。竹簡の竹札に書きつけてまとめられた論語(28頁)。孔子は道徳修め、余力で学問する(31頁)。読んでいくと図式も多数あり、わかりやすく解説されていることがわかる1冊。貧乏多能を生む:講師は貧しかった若かりし頃、倉庫番や家畜係を経験、一通りこなしたという(49頁)。自慢すべきすばらしいことをしたとしても、自慢が過ぎるとねたまれるだけなので謙虚であることを勧める(155頁)。2015/07/31
大先生
3
これを60分で読める人いるんでしょうか?っていう疑問はありますが、内容はばっちりだと思います。孔子が生きた時代(紀元前5世紀頃)の中国の状況など、時代背景から解説してくれるので理解が深まります。分量がそこそこ多いという点が気にならなければ最高の論語入門書だと思います。P154で孟之反という人物がいかに謙虚だったかの紹介がありますが、カッコ良すぎです!敗戦時に殿をつとめて生還した際、彼は謙虚にも「殿をつとめようとしたわけではない。馬が進まなかっただけなのだ」と言ったとか。2020/02/27
SINKEN
2
論語の重要なポイントはおおよそ読めるようになっています。図解入りなので読みやすいです。60分で読めるかどうかは人によりますが、論語のエッセンスは伝わると思います。サッと読んで論語の体系を理解するにはいい一冊です。2021/07/09
ちゅう
2
40前にしてこういう古典をちゃんと学んでおかなきゃとおもって選んだ1冊。とても60分では読めないけど、1カテゴリーごとに図解入りのまとめがあって分かりやすかった。 一気に読むより、1テーマごとに自分に置き換えて、考えながら読んだほうがいいかなと思う。 あとはいかに実践するか・・・。 2016/01/18
サボテン
2
60分で読めるかどうかは別にして、エッセンスがまとまっていて分かりやすい。原典に行く前に読むには、理解が深まると思う。2015/07/22