内容説明
50歳を過ぎてゴルフに嵌まった国文学者の懊悩、セルフ・ダウト菌に棲みつかれたハンサムなプロの悲劇、夫君が殺されてもマッチプレーに明け暮れた女王―。ゴルフに憑かれた古今東西の名人・達人・奇人たちによる歓喜と狂気のドラマが満載。「読むゴルフ」の伝道師・夏坂健の傑作選。
目次
第1日目 奥義(「アッラーの神」の思し召し;史上空前の「ルール戦争」 ほか)
第2日目 機知(「アウフ・ヴィーダーゼーン」;アルキメデスの末裔 ほか)
第3日目 近闘(19番ホールの場外乱闘;「ケンタウロイ」の野望 ほか)
最終日 希望(「短い鉛筆」の終焉;苦悩する王子様 ほか)
著者等紹介
夏坂健[ナツサカケン]
作家。1935年横浜生まれ。35年間シングルを維持し、北極圏から南米チリまで世界中のグリーンを席巻。それまで「自分でやるゴルフ」と「テレビで見るゴルフ」の2種類しかなかった日本に、「読むゴルフ」の分野を切り拓いた。2000年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ヘタ
5
「率直に申し上げよう。スコアがゴルフのすべてだと思い込む人に未来はない。」 全てだとは思っちゃいませんが、スポーツですからね。パフォーマンスがよけりゃ、やっぱり楽しいですから。「最初から飛距離と格闘するものに未来はないと断言できる。」飛ばなさすぎると、どうしてもこだわっちゃうんですよね。2017/08/07
あつし@
4
文庫版で再読。久しぶりに夏坂ワールドに浸って想像のゴルフをたのしめた。再度のバイパス手術と格闘しながらもゴルフに焦がれ、リハビリを始める氏の姿が悲しくもあるが、そこでも比類なきゴルフのエスプリの伝道師は「ゴルフがある幸せ」を教えてくれた。2015/02/21
SAWAYAN
3
著者の故夏坂さん友人にして、この本にも登場する人の勧めで読んでみた。「読むゴルフ」とはその通りで、ゴルフにまつわる色んな話が詰まっている。こちらでゴルフを始めた身ですが、自分がゴルファーとしてどれだけ恵まれた環境にいるのか再確認できました。我々は後書きに出てくるコースをホームコースなんて呼んでます笑。全ての日本人ゴルファー必読ですね。マナーと歴史を学んで1人前!2015/03/28
shokeirei
1
マッチプレーこそ原点、play the game as is lies、キャディの語源等など、ゴルフをますます好きにさせてくれるお話満載です!!2015/07/26
ともなお
1
ゴルフ好きには楽しめる本。2015/07/07