内容説明
「２年目のジンクスはなぜ起こる？」「初婚年齢が上がっているのはなぜ？」「どうして官僚の文章は受動態なの？」―学生たちが身近に感じる様々な疑問を、大先生が経済学の考え方で簡潔に解説した経済学入門講座の楽しい授業を再現。経済学的な考え方がおもしろいように身につきます。
目次
直方体の牛乳カートンと円筒形のソーダ缶―製品設計における経済学
無料のピーナッツと高価な電池―行動における需要と供給
「職場」での不思議な話―等しい能力をもつ労働者の稼ぎが異なるのはなぜか
他の人よりも多く支払う購入者がいるのはなぜか―値段交渉の経済学
競争とコモンズの悲劇
所有にまつわる神話
市場のシグナルを読み解く
海外のエコノミック・ナチュラリストたち
心理学と経済学の出会い
人間関係の市場
二つのオリジナル
著者等紹介
フランク，ロバート・Ｈ．［フランク，ロバートＨ．］ ［Ｆｒａｎｋ，Ｒｏｂｅｒｔ Ｈ．］
コーネル大学ジョンソンスクール教授。１９６６年ジョージア工科大学卒。７１年カリフォルニア大学バークレー校修士課程修了、７２年同大よりＰｈ．Ｄ取得
月沢李歌子［ツキサワリカコ］
津田塾大学卒業後、外資系金融機関勤務を経て翻訳家になる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
5
Q&A方式なので、先ず、目次で知りたいことを探してから必要なものを読むのが効率的。アメリカ社会の事例から成る。補完財のような事例は、有料ピーナッツと無料水の話（６１頁）。アルコール消費につながるためだというのは納得。大学教授は服や車ではなく、科学研究費やジャーナルに玉稿が載ることが名誉（２１９頁）。それはそうだ。研究の質は見た目ではない。経済学で数式多用される理由は、労働市場が激化したため（２２０頁～）。競争にも程があるが。日本との違いもあるので、日本社会版で似たような本をつくれば、日本社会の特徴が浮上。2013/05/14
かすみ
2
言っていることは難しくないけれど、アメリカの本を翻訳したものだから馴染みのない固有名詞に戸惑う。毎日なにかしらで目にする、耳にする問題を「経済学」的に答えを導きだすというもの。 料金設定の話から結婚問題まで、バリエーションに富む小さな問題の数々。2015/01/08
彩良
1
「経済学？なにそれ？」って言うくらい、専門的なことは分からない私にとっても、この本に挙げられている疑問が言われてみれば気になるものばかりで面白く、読みやすかった。エコノミック・ナチュラリストとしてのスキルは磨き続ければ、市場で正しい判断をするために役立てる以上の利点があるらしいので、磨きたいと思った。だが、私にはまず日常生活で疑問を抱くことが少ないので、あらゆることに関心を持って疑問を抱けるようにならないと…。笑 費用とか便益とか聞くと難しそうだが、人は普段からそういうことを踏まえて選択しているんだね。2020/01/07
massan19
1
面白いんだけど、「なるほどなぁ」と思うだけで終わってしまった本でした。2014/08/10
sober
1
経営コンサルタントを外部委託するのはなぜか。劇場のチケットは直前になるほど安くなり、航空券は逆に高くなるのはなぜか。こういった疑問に経済学の観点から切り込んでいく。世の中はとても合理的にできているんだなあと、当たり前のことに妙に関心してしまった。日本には馴染みのない項もあるが、却って国柄の相違がわかって面白い。婚活パーティにおける男女の参加費の格差は男女差別だ、とか、一夫多妻制は女性に不利だ、とか考えている方は本書で偏頗な考えを反省してもらいたいものです。2014/10/20
