内容説明
論理的に説明しているのにわかってもらえない、何度話し合っても結論が出ない…。上司や部下との会話、会議や打ち合わせでイライラしたり、落ち込んだりしたことはありませんか。原因は、「話せばわかる」という考え方にあるのです。コミュニケーションの常識が180度変わる。演劇と教育のプロが語り合う「考える力」「伝える力」。
目次
1章 「よいか」「悪いか」は自分で考える(決められた答えはない;桃太郎は鬼を退治すべきだったのか ほか)
2章 「正しい意見」という発想を捨てる(正解のない問題に取り組む;意見に「正しい」「まちがい」はない ほか)
3章 コミュニケーションの基本動作(共感のうえに成り立つ個性;『かわいそうなぞう』をフィンランドではどう読むか ほか)
4章 わかり合えなくていい―いま求められる「対話力」(「やさしいコミュニケーション」は危ない;つながりの強迫 ほか)
5章 グローバルなコミュニケーション力をつける(全人口の二〇%が移民になったら;イラン、ドイツ、日本でゴミの出し方を考える ほか)
著者等紹介
北川達夫[キタガワタツオ]
日本教育大学院大学客員教授、財団法人文字・活字文化推進機構調査研究委員、OECD・PISA2009読解力調査国内専門委員。1966年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ヘルシンキ大学歴史言語学部に留学。外務省入省。在フィンランド日本国大使館在勤、在エストニア日本国大使館兼勤。帰朝後に退官し、英、フランス、中国、フィンランド、スウェーデン、エストニア語の通訳・翻訳家として活動。日本、欧州各国の教科書・教材制作に携わるほか、日本各地の小中学校をめぐり、対話教育を実践している
平田オリザ[ヒラタオリザ]
劇作家、演出家、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。1962年東京都生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部に入学。在学中に劇団「青年団」を結成し、戯曲と演出を担当。卒業後、こまばアゴラ劇場の経営者となる。日本各地の学校において対話劇を実践するなど、演劇の手法を取り入れた教育プログラムの開発にも力を注ぐ。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている自身のワークショップの方法論は、多くの子どもたちが教室で演劇をつくるきっかけとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ATS
ikue
oooともろー
メタボン
しゅんぺい(笑)