日経ビジネス人文庫
ていねいなのに伝わらない「話せばわかる」症候群

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532196707
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0136

内容説明

論理的に説明しているのにわかってもらえない、何度話し合っても結論が出ない…。上司や部下との会話、会議や打ち合わせでイライラしたり、落ち込んだりしたことはありませんか。原因は、「話せばわかる」という考え方にあるのです。コミュニケーションの常識が180度変わる。演劇と教育のプロが語り合う「考える力」「伝える力」。

目次

1章 「よいか」「悪いか」は自分で考える(決められた答えはない;桃太郎は鬼を退治すべきだったのか ほか)
2章 「正しい意見」という発想を捨てる(正解のない問題に取り組む;意見に「正しい」「まちがい」はない ほか)
3章 コミュニケーションの基本動作(共感のうえに成り立つ個性;『かわいそうなぞう』をフィンランドではどう読むか ほか)
4章 わかり合えなくていい―いま求められる「対話力」(「やさしいコミュニケーション」は危ない;つながりの強迫 ほか)
5章 グローバルなコミュニケーション力をつける(全人口の二〇%が移民になったら;イラン、ドイツ、日本でゴミの出し方を考える ほか)

著者等紹介

北川達夫[キタガワタツオ]
日本教育大学院大学客員教授、財団法人文字・活字文化推進機構調査研究委員、OECD・PISA2009読解力調査国内専門委員。1966年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ヘルシンキ大学歴史言語学部に留学。外務省入省。在フィンランド日本国大使館在勤、在エストニア日本国大使館兼勤。帰朝後に退官し、英、フランス、中国、フィンランド、スウェーデン、エストニア語の通訳・翻訳家として活動。日本、欧州各国の教科書・教材制作に携わるほか、日本各地の小中学校をめぐり、対話教育を実践している

平田オリザ[ヒラタオリザ]
劇作家、演出家、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。1962年東京都生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部に入学。在学中に劇団「青年団」を結成し、戯曲と演出を担当。卒業後、こまばアゴラ劇場の経営者となる。日本各地の学校において対話劇を実践するなど、演劇の手法を取り入れた教育プログラムの開発にも力を注ぐ。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている自身のワークショップの方法論は、多くの子どもたちが教室で演劇をつくるきっかけとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ATS

8
★★☆言ってることは正論で、これから多くの国籍の人が共生する時代において大切だなぁと思いました。断定できない事案について書いているので、ふわふわしてる内容が続きます。そこがなんとも消化しきれないところでもあるのですが、自分なりに噛み砕いていきたいですね。あとは、おふたりとも文句?ばかり言ってる感が否めませんでした。そこまで必要なことがわかってるなら、文句や批判にとどまらず、なにか行動(アクション)すればいいのにと思いました。2017/07/03

ikue

8
コミュニケーションとは何かを考え直せる本。教育によって随分思い込んでいる部分があるんだなあと目から鱗でした。個と社会と、それによって変化があることを楽しむことがコミュニケーションを楽しむことなんだと。それでいて個のことだけとして考えがちなコミュニケーションですが、社会問題に直結しているとも気づかされました。面白かった。2013/08/25

oooともろー

4
トンチンカンなコミュニケーション能力とグローバル教育。参考にしなければならない知見。2018/11/02

メタボン

4
☆ 典型的なタイトルだおれの本。どちらかというと教育論で、延々と同じ繰り言のピンポンを二人でやっているという印象だった。ただ、あうんの呼吸、以心伝心と言った日本式コミュニケーションはこれからは一般には通用しないということは良くわかった。2013/11/19

しゅんぺい(笑)

4
けっこう昔に読んだ『ニッポンには対話がない』の文庫版。 改めて読みましたが、やはりいい本。引用がいっぱいです。 ほんとうに、まったく考えたことのないようなことが書かれている本ってあまりないけど、本書にはそんな内容がいっぱいあります。 平田オリザさんの唱えていた、「利益共同体」「地域共同体」「個の共同体」の重層的なとらえ方がとても興味深かった。 ただ、章末にあるまとめが軽すぎて、お二人の対話の深みが損なわれてるような気がしてならない(笑)。 何度も読んで自分のなかに吸収していきたい本です。2013/02/05

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