内容説明
(ウミヘビ科の)マルアナゴ、「浜名湖直送」(ヨーロッパ)ウナギ、(外国生まれの)黒毛和牛、(水牛の肉入り)レトルトビーフシチュー―()がなくてもすべて違法・偽装ではありません。「だまし食材天国・ニッポン」で賢く生きるため、最低限の生物学、やさしく講義します。
目次
第1部 食材のだまし(食材のだましを誘発する法律の「穴」;学者がだましをバックアップ?;「無添加食品」と呼ばれるもののだまし;食材肉の色とだまし;「有機」野菜にだまされるな)
第2部 だまされやすい食材を科学する(牛肉;豚肉;鶏肉;鰻;鮪;鮭と鱒;牡蛎;松茸;ペットボトルに入った水)
著者等紹介
武井義雄[タケイヨシオ]
医師(日本・米ジョージア州)、文筆家。1937年生まれ。東北大学医学部卒。エール大学助教授、エモリー大学教授などを歴任。2006年にすべての医学関連業務から引退、執筆活動に専念する。米アトランタ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もえたく
7
牛肉、豚肉、鶏肉、鰻、鮪、鮭と鱒、牡蠣、松茸などを生物学として分析したエッセイ。地域ブランドの信州サーモン、絹姫サーモンはニジマスの雑公種など勉強になりました。2014/03/16
たらこりっぷ
7
だまし食材というのは、いわゆるコピー食品のことではありません。「サーモン」「和牛」「地鶏」などの実態が一体何であるのか、それを明らかにしていく中で使われている用語です。ふだん食べているものの氏素性を私たちがいかに理解していないか思い知らされます。だます方が悪いのか、だまされる方が悪いのか。ここまでピリピリしていたら何も食べられないじゃないか!という突っ込みもあるんですがね。2012/11/25
天音春子
4
昨今の表示偽装問題を取り扱っているのではない。元々の種が違うものを鮭やアナゴ、牛など法の穴をかいくぐって売っていることを説明した本。 日本はいい加減だなあ。 生物関係はあまり読んだことがなかったので半分はちんぷんかんぷんだった。 2014/02/23
グラスゴー
3
ホテル・レストランの食品偽装問題を機に読もうと思ったが、面白い、これ。筆者は1937生まれとは思えないが、生物学をからめた切り込み方で、アナゴ・牛などの表示などを分析している。2013/12/23
やぶチャン
2
富山の鱒ずし、ほとんどがチリ産の養殖ニジマス(冷凍モノ、トラウトサーモン) 回転寿司のアナゴは? 騙されないために、「種」「亜種」「品種」を理解する ★三つ2014/06/20