内容説明
幼い頃はガキ大将、中学校では廓通い、挙げ句は勘当、駆け落ち、そして初恋の人の自殺…。戦前の財界で、渋沢栄一と並び称された大立者、郷誠之助の桁外れで奔放きわまる青春の日々を描いた、著者会心の痛快作。
著者等紹介
小島直記[コジマナオキ]
1919年福岡県八女市生まれ。東京大学経済学部卒業後、海軍に入り、主計大尉で終戦。戦後、旧制中学教師、ブリヂストンタイヤ勤務等を経て、文筆活動に入り、明治以降の政財界人を取り上げた独自の伝記文学の世界を築く。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しなじい
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「渋沢栄一と並び称される財界の巨人」と帯にはあるが、上巻ではまだそのような傑物には到底見えない、およそ褒めるべきところがひとつもないダメっプリである。とはいうものの、それが単なる馬鹿ではなく、彼の実は一本気で生真面目で潔癖な性格の裏返しであることは分かる。下巻でこの人物がどう「化ける」のか、大変おもしろい。2014/05/07
tancoburi
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下巻に続く。2012/06/17
Shinya Fukuda
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下巻の後半になってやっと実業家らしい一面が見えてくる。それまではただ無為に遊んでいるだけという感じ。 漱石の坊ちゃんが実業家になったらこんな感じなのかなと思う。2018/12/31