内容説明
『西遊記』に出てくる三蔵法師のモデルとなった玄奘。仏法の真理を求めた前人未到の旅は１７年３万キロにも及んだ。日本にも多大な影響を与えた玄奘が求めたものは何か。故・平山郁夫画伯の遺志を継ぐテレビ東京のドキュメンタリー番組を書籍化。
目次
第１章 玄奘の謎を巡る旅への出発
第２章 生い立ちから旅立ちまで
第３章 旅立ち―国境越え～高昌国
第４章 天山山脈を越えて―アグニ国～素葉
第５章 巡礼の旅
第６章 ナーランダの夢
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
衝撃的にお粗末な本。ほぼ『大唐西域記』の焼き直しであり、唯一の売りは実際の行程を冷やかしで体験してみた、という程度。さらに幻滅したのは、多くの場面で三蔵法師ではなく取材クルーが主語になっていること。自己顕示欲が強すぎ、これじゃ誰の旅行記か分かったもんじゃない。他にも、文明の利器を使用しての踏破なのに三蔵法師を理解した気になっていたり、時代も国も異なるのに現代日本の処方箋だと決め付けたり、とにかく痛すぎる。「はじめに」を読んだときから底の浅さは感じていたが、残念ながら予想通りとなってしまった。2013/11/24
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宗教的信念で難所を踏破した玄奘さんの現実的能力やパーソナリティーと浮き彫りにしようとしたかったようです。ですがやはりこれは映像で見たほうがすごさが伝わるかな。「あの偉業を達成できたのは、玄奘が並外れた人間だったからだ。なぜなら並外れてなければあの偉業は達成できない｣とのぶぶんは少しトートロジーとも感じた。2010/10/22
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