日経ビジネス人文庫
通貨燃ゆ―円・元・ドル・ユーロの同時代史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532195434
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0133

出版社内容情報

通貨とは国際政治そのものだ。戦争、ニクソンショック、超円高、ユーロ誕生、円圏構想や人民元論議まで、通貨をめぐる大きな出来事の裏にある国家間の熾烈なせめぎ合いを活写。文庫化に伴い、最新情勢を加筆。

内容説明

通貨とは国際政治そのものだ。ポンドからドルへの基軸通貨交代劇、ニクソンショック、ユーロ誕生、中国台頭と人民元、ドルの近未来まで、国家と通貨が織りなす壮大なドラマを描く。文庫化に際し最新情勢を加筆。

目次

第1章 ニクソンショックの深層
第2章 人民元をあえて経済から見ない
第3章 通貨と通貨が戦うとき
第4章 ケインズは「敗軍の将」だった
第5章 ユーロの宿命
第6章 潰えた円圏の夢

著者等紹介

谷口智彦[タニグチトモヒコ]
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、明治大学国際日本学部客員教授。JBPRESSコラムニスト。2005~08年、外務省外務副報道官、広報文化交流部参事官として外国プレス対応、スピーチを手がける。先立つ20年、『日経ビジネス』記者、編集委員。ロンドン外国プレス協会会長、米ブルッキングズ研究所CNAPS招聘給費研究員、上海国際問題研究所客座研究員、米プリンストン大学フルブライト客員研究員など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんこい

11
最近の情勢を見ても、通貨問題も貿易や経済だけで決まるのでなく、大いに政治であり国際情勢に支配されていると感じます。それを過去の出来事に即して説明していて未来を考える際にも有益かな。2015/08/30

Honey

6
章節ごと、冗長な修飾文?にうんざり…でも次第に慣れ、後半は大変面白く読みました。 取引決済の利便性の重要さ、現在の基軸通貨ドルはそれらのインフラがいかに抜きんでているか…よく分かりました。 最近頓にアメリカの覇権の縮小が言われますが、中国の勢いもロシアも、ユーロ諸国その他も、この本2010年版時より相当変化してきています… やはり、そろそろ日本の出番かな~…というか、日本は自らの位置と力と役割を、しっかり自覚して行動に移さないと。2016/04/29

小鈴

5
1971年8月15日、日本が26年前に敗戦を迎えた日時にニクソンは金とドルの交換を停止を宣言したいわゆるニクソンショックは、あえてこの日時にアメリカは選択したのだ、ということから始まるこの本は通貨とは単なる経済行為などではなく政治だと様々な事例から説く。癖のある読みにくい文章だが、通貨制度の背景にある権力闘争は、スリリングで面白い。私はただひたすらアメリカすげーっ!の連続。アメリカの標的にされた日本は、攻撃されていることも自覚せず、天災のように為替に振り回される。目から鱗が落ちるのでオススメの一冊。 2010/12/29

しんこい

3
第二次世界大戦に負けたのは日本だけでなく、実はイギリスもアメリカに覇権を奪われたのだ、という論は、初めて読んだ時新鮮な驚きでした。文中にある「一流の学者は一流のジャーナリストである」を作者も目指した感じ。2011/04/13

脳疣沼

2
やはりこの著者の本は面白い。小説とか書いたら大ヒットしそう。2019/03/31

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