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日経ビジネス人文庫
セーラが町にやってきた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532194840
  • NDC分類 588.52
  • Cコード C0134

内容説明

1994年、春。長野県の小さな町・小布施に、金髪の若い女性がやってきた。彼女の名は、セーラ・マリ・カミングス。アメリカ生まれの日本好き、後に「女カルロス・ゴーン」とも呼ばれるその女性は、廃業寸前の老舗造り酒屋の再建に始まり、さまざまなアイデアで「小布施町ルネッサンス」を起こす。町に会社に、八面六臂の活躍をする台風娘を密着取材した話題の書。

目次

第1章 台風娘と小布施町 春一番、町に台風娘がやってきた!
第2章 「第三回国際北斎会議」 葛飾北斎を、町起こしのシンボルに
第3章 長野冬季オリンピック 蛇の目傘、そしてアン王女と英国選手団
第4章 和食レストラン「蔵部」 ただ一人、社長に「ノー!」と言ってから
第5章 新酒「スクウェア・ワン」 アメリカ娘に、日本酒の開発ができるのか!?
第6章 桝一市村酒造場の大改造 台風娘、ハンマーを手に大暴れ!
第7章 社員そして取締役 ダメ社員?それともカルロス・ゴーン?
第8章 素顔の台風娘 「吉本」好きのフロンティア精神
第9章 木桶仕込み保存会&小布施ッション 「古き良き日本」を、守りたい、残したい!

著者等紹介

清野由美[キヨノユミ]
ジャーナリスト。1960年、東京都生まれ。東京女子大学文理学部卒業後、出版社勤務。英国留学を経て「日経トレンディ」創刊に参加。91年まで同編集部勤務の後、フリーランスに転じる。国内外の都市開発、デザイン、トレンドなどを取材する一方で、時代の最先端を行く各界の人物記事に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MOKIZAN

18
他を検索していたら、偶々出てきたので読了登録した。読んだのはもう5年以上昔のことになる。小布施の桝一酒造の取締役さんのはなし。当時の田舎町の中では、かなり勝手、強引な行動しているなと感じた覚えあり。それでもよくぞ町の人々が持ちこたえ、形づくりしてきたかを考えると、皆変わる必要性は抱えていたのかなとも思った。酒飲みとして気になったのは、小布施町中には、他にも造り酒屋さんがあり、そこの人たちは、桝一だけが繁栄していくのを、どう受け止めていたのか、という点です。うち一軒の酒蔵には買い求めに行った経験があります。2016/07/03

喪中の雨巫女。

16
《私‐図書館》アメリカからきた台風娘が巻き起こした会社の再生と町おこしを密着取材をした本。凄いなあ、会ってみたくなりました。2013/03/29

Nobuko Hashimoto

10
小布施町の図書館「まちとしょテラソ」と「まちじゅう図書館」の活動を調べていて出会った本。小布施のまちおこしに大きな役割を果たしたアメリカ人女性のパワフルな働きぶりに驚嘆すると同時に、「よそもの」から新しいものをとりこむ文化がある土地の度量の大きさを感じた。小布施、あらためてじっくり滞在したい。交渉力とは粘り勝ちする能力、タイミングをうかがっていたら行動に移すチャンスを逃す、頼まれたから、やりたいからではなくて、やるべきだから取り組む、などなど、刺激的な名言も多々あり。2014/09/01

okanotomokazu

4
アメリカ出身のセーラが長野県小布施町で、次々と新しいプランを実行する。 彼女が優れているのはそのコンセプトだ。人間、地域、伝統、文化など本質に根ざしたコンセプトだから、深い。一つひとつに意味づけをして、分かりやすくコンセプトを打ち出すから、人を巻き込む。 例えば、「小布施ッション」という知識人を招いたサロン。田舎には定期的に刺激を入れなければならない」というコンセプトで月に1回開催している。軸があるからぶれない。意義があるから負けない。コンセプトが高いから人を巻き込むことができる。2011/08/01

ふくみみ

4
セーラさんは一言で言うとクリエイティブな改革者ですね。パークハイアットをデザインしたジョン・モーフォードを起用したり小布施見にマラソンなどこだわりのある企画を成功(楽しかった!)させた方。かつて町おこしで鳴らした小布施ですが活動に一息ついた状態だったそうです。そこに堅苦しいことが苦手な台風娘がやってきます。日本人が利益の名の下に諦めてしまった本当の日本に価値を見いだし、敬意を持って口説くから商売になるかわからなくても部外者を嫌う職人たちが動く。講演も以前聞きましたが、元気が出てくる語り口で好きです。2011/07/30

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