内容説明
不滅の六九連勝を達成した双葉山。新十両の“分際”で横綱に借金を申し込むといった規格はずれの「土俵の鬼」若乃花。「巨人・大鵬・卵焼き」と愛され、柏戸とともに柏鵬時代を築いた一代年寄の大鵬幸喜。名横綱たちが波乱万丈の人生を語る。
目次
時津風定次(生いたち―回漕家の一人息子;決心したころ―貧しいから力士にでも;弟子入り―双川さんのお世話で ほか)
二子山勝治(土俵の充実―「厳しさ」を伝える責任;津軽の生家―裕福だった幼年時代;北海道へ―借金抱え、夜逃げ同然 ほか)
大鵬幸喜(還暦の土俵入り―二十九年ぶりの晴れ舞台;出生―ひ弱さに周囲気をもむ;父の肖像―唯一の写真、妻が秘蔵 ほか)
著者等紹介
時津風定次[トキツカゼサダジ]
1912年生まれ。1937年第35代横綱昇進。1939年69連勝を記録。1945年現役引退。年寄「時津風」を襲名。1968年没
二子山勝治[フタゴヤマカツジ]
1928年生まれ。1958年第45代横綱昇進。1962年現役引退。年寄「二子山」を襲名
大鵬幸喜[タイホウコウキ]
1940年生まれ。1961年第48代横綱昇進。1971年現役引退。一代年寄「大鵬」を襲名。2005年相撲博物館館長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ようはん
17
三人共、戦前から戦後間もない頃の貧しかった時代を体験し家族を支える為に肉体労働をして身体の基礎を作り稽古にも熱心だったのが共通している。今の大相撲は怪我が多く突出した力士が出ない印象はあるが、大鵬はてっぽうで筋肉を鍛えて鉄アレイ等の筋力トレーニングは逆に怪我が多くなると語る大鵬の考えは今こそ必要に感じる。2024/04/21
dcchem
1
昭和の名横綱の半生を短くまとめた本。 強くなるには、努力と闘争心だけでなく、良い先輩とライバルの存在も大事だと思った。2012/08/16
石橋
1
壮絶な人生。特に初代若乃花はすごい。貴ノ花以外にも角界に入った弟がいたとは。2009/04/06