出版社内容情報
卓抜な地政戦略家として知られる著者が、ユーラシアを舞台に繰り広げられる大国小国のパワーゲームを鮮やかに描く。同時テロ後の激動を踏まえ最新インタビュー収録。
内容説明
ユーラシアを制する者が世界を制する!卓抜な地政戦略家として知られる著者が、ユーラシアを舞台に繰り広げられる日、米、中、英、仏、露、印など大国小国のパワーゲームを鮮やかに描く。米同時テロ後の激動を踏まえ、著者の最新インタビューを新たに収録。
目次
はじめに 超パワー・ポリティクス
第1章 新しいタイプの覇権
第2章 ユーラシアというチェス盤
第3章 民主主義の橋頭堡
第4章 ブラック・ホール
第5章 ユーラシア・バルカン
第6章 東アジアの錨
第7章 結論
著者等紹介
ブレジンスキー,Z.[ブレジンスキー,Z.][Brzezinski,Zbigniew]
1928年ポーランド生まれ。米コロンビア大学教授、カーター政権の国家安全保障担当大統領補佐官を歴任。現在、戦略国際問題研究所副所長。H・キッシンジャーと並び称される、現代を代表する戦略思想家
山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る
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感想・レビュー
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さきん
5
私は本書で地政学という見方を知った。トッド氏に批判されたり、アジアに関しては私の見方と違うが、これから均衡の世界に戻る中で、読む価値は高まっている。2015/07/10
Haruka Fukuhara
1
前に読んで色々な意味で衝撃を受けた。一番大きい衝撃はアジアに関する欧米知識人の無教養ぶり。世界全体を戦略的に捉えている学者の存在やそれを政治に積極的に取り入れている点ももちろん衝撃だったが。世界理解に偏見がまだまだ健在だと認識させられたのが一番の収穫。2017/01/16
DonaldTrump
1
アメリカや中国、ロシア、ドイツなどの大国が、外交や軍事のベースの考え方として使っている、地政学をフルに活用して、世界中を分析している傑作!!!2007/03/29
田中AD
0
ユーラシアの勢力図がよくわかった。だが希望的観測が多くある、現在イランと米は関係改善しようとしているがそれをサウジとイスラエルが気に入っていない。日本には対中防衛であってはならないとしながら米衰退によりそれを期待されている。日中対立に中立を取っている米に、私には不信を買っていると思う。君主論には中立はダメと書いてあるからまさにそれ。2014/01/07
H2A
0
米国政治のご意見番だったというブレジンスキーの、地政学による国際政治論。文庫だし邦題がちょっとハウツーっぽいので軽く見られるかもしれないが、読み応えがある。