出版社内容情報
未曾有の感染症に揺れる世界。中、韓、米、日本で何が起こっているのか。安全保障、政治動向等の側面から日経の論客が鋭く迫る。
内容説明
最凶の感染症が襲ったとき、彼らは、何をしたのか―。新型コロナが政治に試練を与え、世界の構造を大きく変える。各国で何が起き、我々はどこへ向かうか、専門記者が総力解説。
目次
第1章 異形の監視国家・中国
第2章 揺れる自粛国家・日本
第3章 もろ刃の防疫国家・韓国
第4章 押しつけを嫌う放任国家・米国
第5章 「染後」秩序―ウイルスが壊す平和
第6章 「染後」政治―その歴史と現実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
87
日経新聞の政治担当論説委員が分担執筆。日中米韓のコロナ対応を時系列で追う。勿論、戦いはまだまだ続いており、現時点での"政治の中間決算"と日経らしい。まず指摘するのは中国の隠蔽を生む体制の欠陥。武漢市長は「地方政府は情報を得ても、権限を与えられなければ発表できない」と正直。感染抑え込み成功はさすが監視国家。日本は厚労行政の目詰まり、自粛依存の功罪など問題山積。韓国は準戦時体制を基にK防疫と称する徹底的な検査・隔離で対応。そして、大統領選を左右し、マスクさえ拒否する多くの国民、押しつけを嫌う放任国家・米国。2021/06/18
コウ
2
第五章「染後」秩序は、秀逸です。この章だけで、この本を読む価値はあると思います。世界各国ともコロナの状況は変化していますが、是非落ち着いた頃に第二弾を読みたいものです。2021/05/31
Daisuke
1
これは貴重な記録。来年とかCOVID-19 が完全に収束した後にまた同じような記録本を読みたい。2021/08/13