出版社内容情報
☆昭和を代表する政治家、田中角栄。庶民派として、いまも根強い人気を誇る宰相は、この国をどこへ導こうとしていたのか。首相秘書官として間近に使えた人物の証言をもとにした日経産業新聞の好評連載「田中角栄のふろしき」を大幅加筆のうえ、書籍化。
☆人たらし、人間ブルドーザー、闇将軍など、その人となりを描いた作品は数多あるが、政治家・政策家としての角栄の本質を描いた作品は極めて少ない。
☆本書は、エネルギー立国で日本を真の意味で独立させようとした角栄の真意、外交の真髄を多くのエピソードから描出する。この国の行方を真剣に考えた政治家の知られざる素顔を浮き彫りにする。骨太の人物ノンフィクションである。
内容説明
「その原油、米国が肩代わりしてくれるのか?」キッシンジャー国務長官は、表情を曇らせ黙り込む。第一次石油ショック、角栄の一言が日本を救った―。高度成長下、宰相の座に就いた田中角栄は、政治の力で、日本国民に何をもたらそうとしたのか。通産大臣・総理大臣の秘書官として、間近で接した元側近の証言を中心に活写する。
目次
プロローグ 誰も会ったことのない角栄
最強官庁を掌中に
「問題は金、それだけか?」
とにかく忙しい人
米国と決戦の時
「俺が会う。大臣室に通せ」
日本列島改造論―角さんがやるなら全面協力だ
田中さんは、総理になるつもりだ
一日宴席三つ、午前二時起床
俺は「今太閤」と呼ばれている
歴史的訪中の緊迫
経済は「縦」に回せ
石油の一滴、血の一滴
日米会談―“大事件”の火ダネ
会議よりも葬式だ
禁断の日仏連合に踏み出す
米国の虎の尾を踏んだ言葉
モナリザをお土産にしたい
次は英国、北海油田だ
極秘の構想
日米会談の粘り勝ち
プレジネフの「ダー」米国にひるまずアラブを支持
神霊
エピローグ 風を切る少年
著者等紹介
前野雅弥[マエノマサヤ]
日本経済新聞記者。1991年早稲田大学大学院政治学研究科修了、日本経済新聞社入社。東京経済部で大蔵省、自治省などを担当、金融、エレクトロニクスの取材を経たあと、産業部エネルギー記者クラブ時代は石油業界の再編、アラビア石油の権益問題などを取材した。2009年からビール業界を担当、キリン、サントリーの経営統合交渉を特報した。現在も医療、不動産関連の記事を執筆中。京都府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
くものすけ
Yutaka Hada
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