出版社内容情報
親の七光はちゃっかり利用し、歌謡曲からCM・TV・映画まで6万曲のサウンドを育ててきた僕の「音楽畑」の秘密を自ら明かします。
内容説明
“父の七光”を利用しながら、未開拓の畑を耕し、育んだサウンドは6万曲余。80年の半生の時々を、愛惜をこめて綴った自伝的エッセイ集。
目次
1 僕の音楽畑にようこそ(「親の七光」はちゃっかり;父・服部良一;吉祥寺の家;音楽家に囲まれて;戦時中の記憶;疎開;終戦;日劇の楽屋;笠置さんとジャニーさん;成蹊学園中学・高校 ほか)
2 服部家三代のDNA 対談・服部隆之
著者等紹介
服部克久[ハットリカツヒサ]
作編曲家。1936年東京生まれ。パリ国立高等音楽院修了。オリジナル曲のみを収録したアルバム「音楽畑」はシリーズとして二十一作品をリリース。国内唯一のプロポップスオーケストラ、東京ポップスオーケストラを結成。日本人初となる米国国連総会会議場での演奏や、カーネギー・ホールでのニューヨークポップスとのコラボレーションコンサートなど、その活動は海外からも高い評価を得ている。日本作編曲家協会会長、東京音楽大学招聘教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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忽那惟次郎8世
3
昨年6月に83歳で他界された服部克久氏 2016年11月1日から31日まで日経新聞 私の履歴書に連載されていたのを読んだが 改めて書籍化され再読した。 第2部は 服部良一の「私の履歴書」(なんと これも二代続けて)を挟んで服部隆之氏との対談 私は服部良一の活躍した世代の人間ではないが 良一の「私の履歴書」を読んで その内容には感銘を受けた 貧しい家庭に生まれて十人兄弟の長男として新聞配達の仕事などをしながら夜学に通うという苦労話など とても感銘する 服部良一を知る意味でも良い本である 2021/11/27
haijiiha
2
親子三代 音楽セレブ2018/02/03
とす
2
ヴァイオリンの百音ちゃんのおじいちゃんの本。日経の私の履歴書を読んでいたので何となく既視感があったが、楽しく再読することができた。後半の息子さんとの対談もなかなか面白い。表紙のデザインもよいので、売れてほしいなと感じた。2018/01/25
サトル
1
昭和史に燦然と輝く作曲家、服部良一から克久へ、そして孫の隆之へと3代に渡る音楽一家のファミリーヒストリーをたっぷりと堪能することが出来た。親の七光りをちゃっかり生かしてと自嘲気味に口火を切りながら、服部克久はテレビ草創期に様々な作曲編曲活動を繰り広げ、尚且つ華麗な人々との交流を通じて、オリジナルの才能に更に磨きをかけていったことが、微笑ましいエピソードとともに語られており、興味深い業界裏話が盛りだくさんとなっている。服部一族が紡ぎだす音楽人生、3代経ってもその屋台骨はゆるぎないことを物語っているようだ。2018/02/07
kobayo
0
服部家から音楽家が輩出される環境、人脈には驚くばかり。音楽畑も聴いてみたくなった。2025/05/26