バブルと生きた男―ある日銀マンの記録

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532176082
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

FS(富士・住友)戦争、総量規制の裏側、住専の攻防……。日銀で、大蔵省でバブルの「現場」を体験した著者が、今すべてを明かす。☆あの狂騒の時代とは、何だったのか……。著者は、日本銀行、大蔵省、そして日銀復帰と、バブルの生成から絶頂、崩壊、そして後始末まで「現場」で働き、貴重な体験を重ねてきた。バブルの生成から絶頂、崩壊、その後始末までの生々しい記憶を、いま、すべて明らかにする。

☆富士銀と住友銀の熾烈な預金・貸出競争である「FS戦争」、後に土地バブル潰しの主犯とされ「悪名」をとどろかせる「総量規制」、日本を震撼させた住銀イトマン事件をはじめとする金融不正、国民世論を大きく揺さぶる住専問題……。すべて「担当者」として内側から目撃した著者が、今だから語れる、今こそ語るバブルの実相。

☆バブルとは何か、どういう弊害が発生したのか、バブル体験から我々が学ぶべき教訓とはどんなものか。未曾有の金融緩和が長期にわたり実施されている現代日本人が、今こそ読むべき体験的バブル論が登場する。

はじめに??今、なぜ「バブル」なのか

序 章 バブルとは何か

第1章 バブルの生成

第2章 絶頂と、その崩壊

第3章 崩壊の後始末

第4章 海外発のバブルと金融危機

終 章 バブルの本質

植村 修一[ウエムラシュウイチ]
大分県立芸術文化短期大学教授
1956年福岡県生まれ。79年東京大学法学部卒業、日本銀行入行。83年ロンドン駐在。90年大蔵省銀行局へ出向。日銀調査統計局企画調査課長、経済産業研究所上席研究員、日銀金融機構局審議役などを経て、2011年6月セントラル短資FX株式会社取締役副社長。2012年経済産業研究所上席研究員、2013年より現職。

内容説明

あの時、日本経済で何が起きていたのか。なぜ人間は、同じ過ちを繰り返してしまうのか。日本銀行や大蔵省(当時)の現場でみた、バブルの生成と崩壊に関する生々しい記憶。その記憶をつないでいくことは、あの時代を生きた者の責務である。住友・富士による熾烈な貸出競争、不動産融資の総量規制、住専問題の激震…すべての「当事者」だった著者による体験的バブル論。

目次

序章 バブルとは何か
第1章 バブルの生成
第2章 絶頂と、その崩壊
第3章 崩壊の後始末
第4章 海外発のバブルと金融危機
終章 バブルの本質

著者等紹介

植村修一[ウエムラシュウイチ]
大分県立芸術文化短期大学国際総合学科教授。1956年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、日本銀行入行。大蔵省銀行局総務課長補佐への出向を経験したのち、日銀の調査統計局経済調査課長、大分支店長、金融機構局審議役などを経て退職。民間会社や独立行政法人経済産業研究所に勤務ののち、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

92
題名が若干扇情的過ぎて、という感があります。その割にはやはり、もと日銀の方が書かれたためかそれなりに分析されていますが目新しい話などはありません。日本の金融政策の現場にいた方が、日本の経済的な動きをバブルの頃を中心として振り返ってくれています。整理されていてさらっと読めてしまいますが、もう少し踏み込んで書かれても良かったと思うのですが。2017/12/05

サトシ@朝練ファイト

26
著者は元日銀マンで現在は大学教授とのことで万人向けに読みやすく、適当にページを飛ばして新しい単元を読んでもスッと内容に入れるタイプの本だと思います。ただし、僕の頭では専門用語を理解するのは苦しいけど再読したくなりました。2017/05/20

人生ゴルディアス

5
タイトルに難あり。日本の80年代後半のバブルをこってり話してくれるのかと思いきや、当時の思い出話にやや専門的な話を乗っける感じで、半分近くはバブル後についてのものでした。あとやたらジリアン・テットの『サイロ・エフェクト』を引用するけど、なんで『愚者の黄金』じゃないんだ。サイロはそんな名著でもないし。デリバティブが当初規制当局から賭博にあたると判断されてたのは知らなかった。総量規制もだいぶ政治的な理由から導入されたものだったようだ。最後にバブルの捉え方の話があるが、自分はバブルははじけないとわからない派2017/04/13

roxy001960

4
タイトルの割にはおとなしい内容。同時代に近隣で仕事をしていた自分としては、ああ、そうだったのね、というところもあり、それなりに読めたけど、ちょっと期待外れかな。2017/07/25

Hirotaka Negishi

3
エピソードに偏らず、何が金融システムの機能不全をもたらしたのか、日銀が関与していたプロセスから見ており、面白かった。最近の市場の状況に危うさを感じる中、何か得られるものがないかと思ったのだが、もう一度、休み中に読み直しても良いかもしれない。2017/12/28

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